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WiMAXの通信速度が遅い・繋がらない時の原因と9つの対処方法について

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WiMAX2+利用者の多くが直面する問題には下記のようなものが多いです。

  • WiMAX2+って通信障害が多いよね
  • ワイマックスが今日も繋がらない…
  • WiMAXって建物の中だと繋がりにくいよね
  • 超遅いんだけど…なんで?
  • やっぱりWiMAXって使えない

毎日実に多くの不満や口コミがSNSに投稿されています。

WiMAX2+は非常に高速通信が可能ですが、思ったほどスピードが出ない、速度が落ちる、遅いという状況に陥ってしまうことがよくあります。

なぜWiMAX2+は繋がりにくいのでしょうか?

本記事ではWiMAX2+の速度が遅いと考えられるときの原因と対策を解説します。

<根本的な解決策>
WiMAX2+からWiMAX+5Gに乗り換えること

この記事の執筆者

河村亮介(カワムラリョウスケ)

GreenEchoes Studio代表

通信系サービスの比較を専門に自社メディアの運営のほか複数メディアでの執筆監修も担当しています。利用者のニーズに沿ったサービス提案が得意です。最近ではWEBライターの必須アイテムでもあるキーボードの専門家としても活動中。

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【お知らせ】2022年7月1日の改正電気事業通信法施行に伴い、掲載サービスの料金プランが大きく変更されている場合があります。随時修正を行なっておりますが、最新のプランについては公式サイトをご参照くださいますようお願いいたします。


 

WiMAXとWiMAX2+/WiMAX+5Gとは?

WiMAX=Worldwide Interoperability for Microwave Access」の頭文字を取って名付けられた世界標準の無線通信規格の一つです。

日本国内では「UQコミュニケーションズ株式会社」が2009年に開始した「WiMAX」を指す言葉として試用されます。

どう日本国内では「UQコミュニケーションズ株式会社」が2009年に開始した「WiMAX」を指す言葉として試用されます。

現在日本国内にある○○WiMAXというサービスはUQコミュニケーションズ株式会社が提供する「UQWiMAX」の再販売サービスとなっており本家のサービスを販売代理店が販売することで呼び名が変わっています。

現在日本国内にある○○WiMAXというサービスはUQコミュニケーションズ株式会社が提供する「UQWiMAX」の再販売サービスとなっており本家のサービスを販売代理店が販売することで呼び名が変わっています。

サービス内容としてはすべてUQWiMAXに準じたものとなっており、差はありません。

WiMAXには3種類の回線が存在します。

  • WiMAX|2009年に登場した最初のWiMAXで通信規格はWiMAX2.0(2020年3月末に終了)
  • WiMAX2+|2013年10月に登場。通信規格はWiMAX 2.1(WiMAX Release 2.1)。Band41=2.5GHzと呼ばれる帯域を使用していおり、高速通信が可能だが遮蔽物に弱く屋内では速度低下あり。ハイスピートプラスエリアモード(HS+A)のオプション(月額1,005円)を使用すると月間7GBまでBand41に加えてau LTEであるBand18/26が使用可能。月間7GB以上使用するとすべてのモードで128kbpsの速度制限がかかる
  • WiMAX+5G|Band41に加えて、標準でau LTE回線のBand1/3とau 5G回線のn77の帯域が使用可能に。WiMAX2+と比較すると屋内でも問題なく通信が可能となった。HS+Aモードは従来と変わらずオプションとなるが、月間7GB以上使用しても通常モードでは制限がかからなくなった

WiMAX2+の速度はそのものは速い

WiMAX2+は従来のWiMAX(無印)と比較して格段に速度は速くなりました。

下り最大速度では40Mbps→WiMAX2+となって2013年に下り最大110Mbps/上り最大10Mbps→2015年に下り最大220Mbpsとなりました。

2015年の速度改善はCA(キャリアアグリゲーション)という複数の電波を束ねて通信できる方式を採用したためです。

現在では標準で下り440Mbpsとなり、機種やエリアによっては下り最大1.2Gbpsでの通信が可能となりました。

しかし、これはあくまでも理論値(ベストエフォート方式)となっており、受信環境や利用機器などで速度低下が生じることが多く、実際にこの速度では通信できないことには注意が必要です。

WiMAXが繋がらない場合見直したいポイント

WiMAXが繋がらない根本的な原因に「建物の中や地下鉄で繋がりにくい電波網を使用している」ということがあります。

まずはWiMAXがつながるようにする対策を考えていきます。

本当にWiMAXが繋がらなくなったか確認

まずは、本当に繋がらないのか確認しましょう。

WiMAX端末の液晶表示で電波マークが点灯しているのに繋がらない場合は、とりあえず検索エンジンで何かを検索してみましょう。

Safariやchrome等のアプリを立ち上げて「あ」でも「筋トレ」でもなんでもいいので検索します。

検索結果が表示されるようであれば「繋がって」います。

繋がるということはWiMAX端末本体の通信機能に問題はないということです。

疑うべきは通信している端末です。

この場合、スマートフォンやパソコンです。

スマートフォンやパソコンのwifi機能を一度オフにしてみて、再度オンにして繋がるか試してみましょう。

それでも繋がらない場合は、スマートフォンやパソコンを再起動すると繋がる場合があります。

WiMAX端末を再起動する

私もよくありますが、WiMAX端末自体に何かしらの不具合が起きている可能性があります。

電源を入れたまま充電をしていると本体の電源が切れずにずっと連続使用することになります。

こういった電子機器の特徴として、電源を切ったり再起動しないとエラーログが蓄積して不具合が生じる場合があります。

とりあえず再起動(=電源を一度切って再度電源投入する)してみましょう。

屋内の場合は場所を変えてみる

前述してきましたが、WiMAX2+はBand41という帯域を使用しています。

この周波数帯の特徴としては、高速通信が可能ですが、遮蔽物に弱いということが挙げられます。

遮蔽物に弱い=建物の中では繋がりにくいということです。

最近の建物は高気密高断熱となっているため、空気や熱が逃げにくく入り込みにくい構造になっています。

ということは電波も同様に入りにくく出ていきにくいのです。

電波は相互通信です。

電波の行き来ができないために通信ができないのです。

こういった場合は電波を遮るものが薄い窓際等に移動すると通信状況が改善する可能性があります。

ただ、最近の窓は断熱と気密、結露防止の観点から「ペアガラス」もしくは「トリプルガラス」を採用しているため、壁よりも遮蔽効果が高い可能性もありますので何とも言えませんが。

実際に多くの住宅やビルで使用されている「Low-E複層ガラス(YKKAP)のサイトFAQにも

◇ Low-E複層ガラスを設置したことによって携帯電話の受信に障害が生じることはありますか?

Low-E複層ガラスの特殊金属膜により、携帯電話やラジオなどの電波機器をご使用時、電波の受信に障害がでる場合があります。

特に、窓ガラス以外の外壁に電波を通しにくい断熱材や壁材などをご使用されている場合には注意が必要です。

引用:YKKAP

と明言されています。

WiMAX2+が繋がらない9つの原因と対策

もはや「遮蔽物に弱い」電波を使っているということは、建物の中では繋がりにくいのは避けようがありません。

しかし、それ以外の理由であれば改善できる可能性があります。

下記はWiMAX2+の場合です。

1.使い過ぎて速度制限がかかっている

多くの方は月間の維持費用が安い「ギガ放題プラン」やそれに準ずるプランで契約していると思います。

これらプランは3種類あります。

ギガ放題プラン3日で合計10GB使うと速度制限
7GB通常プラン月合計7GBを使うと速度制限
au 4G/LTEのみ使用プランギガ放題プランであっても月合計7GB使うと速度制限

残念ながら7GB縛りの契約の方は翌月まで通信制限が解除できません。

WiMAX2+ギガ放題プラン)で3日で10GB制限に引っかかってしまった人は翌日の夜の18時頃〜翌2時の8時間のみ制限されます。

制限後は1Mbpsとなるので通信が出来ますが、普段に比べてしまうとストレスがたまることは確かです。

ちなみに10GBを一瞬で突破する事例としては

  • 高画質動画の視聴1時間
  • テレビ会議1時間
  • 高画質動画ファイルのダウンロード
  • オンラインゲームの長時間利用
  • 株のトレードの長時間使用

けっこうやってしまいがちですよね。

また、遮蔽物に強いプラチナバンド(800MHz帯)を使ったau 4G LTE回線が使用できる「ハイスピードエリア+モード」にすると、地下鉄でも繋がりやすくなりますが、そのモードに切り替えてしまうと自動的に「月間上限パケットが7GBに制限」されてしまいます。

原因の特定方法

端末本体もしくは契約元のマイページから現在の通信量を確認しましょう。

対処方法|なし

WiMAX2+の場合、HS+Aモードで月間7GB以上使用した場合は月末まで待つほかに制限解除される方法はありません。

ギガ放題プラン以外の場合、使用できる通信量が限られますので、WiMAX+5Gが使用できる「ギガ放題プラン+」への変更を検討しましょう。

2.端末本体が省電力モードになっている

多くのWiMAX端末では「省電力モード」「ノーマルモード」「ハイパフォーマンスモード」の3つのモードが用意されています。

省電力モードでは通信速度が制限されます。

WiMAXで通信をするときは「ハイパフォーマンスモード」で行いましょう。

原因を特定する方法

端末設定からルーターの通信モードを確認する

対処方法|ハイパフォーマンスモードに設定する

ハイパフォーマンスモードに設定し直すと高速通信が可能になります。

3.使用環境が悪い(サービスエリア対象外)

使っているエリアがWiMAX2+回線の繋がらない場所であれば繋がりません。

原因の特定方法|ピンポイントエリア判定を行う

エリア判定にはUQWiMAXのピンポイントエリア判定を利用します。

https://www.uqwimax.jp/wimax/area/

〇×△の判定で出ます。

×の場合は残念ながら使えません。

対処方法|au4GLTE回線を使う

ピンポイントエリア判定で×となった場合でも、au回線であれば人口カバー率99%となっているため使用可能です。

WiMAX2+の場合はハイスピートプラスエリアモードをオンにすることで通信可能です。(オプション料金が発生して且つ月間7GB以上使用すると月末まで速度制限)

WiMAX+5Gの場合は標準でau4GLTE回線に接続できるため対策は不要です。

4.通信回線に障害が起きている

WiMAX2+回線に障害が起きている場合、WiMAX2+では通信が出来ません。

原因特定方法|UQコミュニケーションズ株式会社のHPを見る

WiMAX2+の回線元はUQコミュニケーションズ株式会社です。

他○○WiMAXと共通となっているため、他サービスを使っている方もまずはUQコミュニケーションズ株式会社サイトで通信障害の有無を確認しましょう。

https://www.uqwimax.jp/wimax/

対処方法|復旧まで待つ

回線元の通信障害に対する解決方法は待つ以外にありません。

5.回線が混雑している

通信障害ではないけれども繋がりにくい場合は、回線が混雑しているケースがあります。

原因特定方法|低速時間帯と場所を把握する

夜の特定時間帯となると速度が落ちる、人混みで遅くなる場合は回線が混雑している可能性が高いです。

対処方法|なし

残念ながら特定の時間帯で混雑している場合は解決方法はありません。

WiMAX+5Gでは回線混雑による速度低下はau4GLTE回線を使用しているためほとんどが無縁でしょう。

6.端末本体が通信機器と離れすぎている

端末本体とテザリングしているスマートフォンやパソコンが離れすぎている場合、速度が低下することがあります。

原因特定方法|ルーターとテザリング機器の場所を確認

例えば端末を1階に設置して2階でインターネットをする場合、壁などの多くの遮蔽物があります。

そういった場合、電波の受信感度が低下する可能性が高いです。

対処方法|ルーターの位置を変更する/中継器を介す

最も簡単なのは端末をテザリング機器を近づけることです。

それが難し場合は中継器を介すことで感度の改善が見られます。

7.電波の干渉がある

WiMAX=電波を出している機器なので

  • 電子レンジ
  • Bluetooth
  • 他のwifi電波

と干渉する可能性があります。

原因特定方法|電子レンジなどの機器がないか確認

ルーターとデバイスの間に電子機器がないか確認しましょう。

対処方法|5GHzに切り替える

だいたいこれらの製品は2.4GHz帯を使用しているので、WiMAX端末の方を5GHz帯に切り替えてあげることで繋がりやすくなる可能性があります。

また、Bluetooth機能も通信障害の原因になりやすいため、オフにすることをお勧めします。

5GHzの電波は遮蔽物に弱いため、本体から離れすぎると繋がらない恐れがあります。

8.置く場所が悪く電波の受信感度が悪い

前述しましたがWiMAX2+回線は遮蔽物に弱いため、屋内では繋がりにくいです。

  • WiMAXの電波は「まっすぐに速く進む」のみで回り込めない
  • 「プリントアンテナ」内臓のためおおわれるとアウト

原因の特定方法|受信感度を確認する

多くの端末では本体で受信感度を確認できます。

WiMAX+5G端末

ホームルータータイプの場合はWiMAXに接続した状態で管理画面を開くと確認できます。

対処方法|設置場所を変更する/接続機器を減らす

WiMAX2+は屋内では繋がりにくいです。

電波の受信感度を改善させるには窓辺に置く以外に方法がありません。

USBケーブル接続やクレードルを介して接続してところで根本が解決しないため変わりません。

自作のパラボナアンテナもほとんど効果がない場合が多いです。

また、接続機器が多いとその分速度が等分されるため、接続機器を減らすことで速度が改善する場合があります。

9.セキュリティソフトが原因の可能性

特にパソコンでの接続不具合はセキュリティ対策ソフトに問題がある可能性もあります。

有名どころではAvastやノートン等のセキュリティ対策ソフトがインストールされているかと思います。

または、Windowsのファイヤーウォールに引っかかる可能性もあります。

これらの設定をオフにすれば恐らくつながる可能性は高まりますが、スラム街を裸で歩くような行為です。

今まで繋がっていたのに繋がらなくなったというのであれば、セキュリティ設定の可能性は低いのでオフにしないことをおすすめします。

WiMAX2+が繋がらないときはWiMAX+5Gを検討しよう

これまでに「WiMAXが繋がらない時の対策」についてまとめてきました。

しかし、WiMAX2+が繋がりにくい根本的な理由としては「遮蔽物に弱い電波網を使っている」とうことがあります。

これを解決するには他のwifiルーターに乗り換える以外に方法がありません。

WiMAX+5Gであればこれらの繋がりにくさを全て解消しています。

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GreenWaves著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 GreenWaves責任者/事業代表

スマートフォンの乗り換え案内と通信費用節約の専門家です。キャリア・格安スマホに関する知識をはじめ、モバイルWi-Fiルーターや固定回線など通信関連全般に精通しています。専門知識を活かし、UQ WiMAX公式メディアへの寄稿など、様々な媒体で回線系記事の執筆・監修を手がけます。WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表。プロフィールは一番左のリンクマークからご覧頂けます。