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LTE=4Gは2種類!FDD-LTEとTD-LTEの違いを知ろう

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無線データ通信で使用されている回線は「LTE」です。

LTEとはLong Term Evolutionの頭文字をとった略称で「長期的進化」と訳されます。

そのLTEには「FDD-LTE」と「TD-LTE」の2種類があり、これらの電波の特徴を掴むことでちょっとポケット型WiFiやスマートフォンに対する知識が深まる…かもしれません。

本記事ではこの「LTE」について解説していきます。

河村

そんなに難しい話ではないので気軽に読んでください!

この記事の執筆者

河村亮介(カワムラリョウスケ)

GreenEchoes Studio代表

通信系サービスの比較を専門に自社メディアの運営のほか複数メディアでの執筆監修も担当しています。利用者のニーズに沿ったサービス提案が得意です。最近ではWEBライターの必須アイテムでもあるキーボードの専門家としても活動中。

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FDD-LTE とTD-LTEの特徴

よくスマートフォンの左上の電波マークのわきに「LTE」や「4G」「4GLTE」といった表記があるのは見たことがある人がほとんどでしょう。

同じLTEなのにいろいろな表記があるのは「種類が違うため」です。

LTEや4G/5Gはモバイル通信規格のこと

LTEや4Gとは、通信に使用するモバイル通信規格です。

現在、「4G」が主流ですが、最近の世間の流れを見ていると「5G」が注目されてきていますね。

このGとは「Generation(世代)」のことを指し、その前の数字は何世代目かということを表しています。

当然、1G/2G/3Gも存在し、ざっくりいうと数字が大きくなるにつれて速度が速くなります。

これまでの歴史を振り返ると、世代が進むにつれて通信規格が変化しており、無線での高速が可能となってきました。

河村

世代が進むごとに通信速度が向上してきました。
3G→4Gへの移行に約10年かかりました。
4G→5Gへの完全移行は2024年くらいになりそうです。

LTEとは

総務省データ(移動通信システム用周波数の割当て状況)
参考:平成30年度 携帯電話・全国BWAに係る電波の利用状況-総務省

LTE(Long Term Evolution)

LTEを説明するには少し通信の歴史を説明する必要があります。

以前、3Gからその当時の最新のモバイル通信規格4Gに変化するまで期間があり、その期間のつなぎとなる通信規格として「3.9G」と呼ばれるものが存在しました。

本来であればこの「3.9G」のことを「長期的進化=Long Term Evolution」の頭文字をとってLTEと呼んでしました。

しかし、時代が進むにつれて国際的に4GをLTEと呼称するようになり、現在では、「4G=LTE」という認識になっています。

このLTEも発展方式の違いによって「FDD-LTE」と「TD-LTE」の2種類があります。

FDD-LTEとは

FDD-LTE(Frequency Division Duplex Long Term Evolution)は元々は電話通信から発展したLTEです。

携帯キャリアのもつLTE回線がこれにあたります。

キャリアのFDD-LTE
  • SoftBank 4G LTE
  • au 4G LTE
  • ドコモXi
河村

一般的にLTEというと「FDD-LTE方式」を指します。

TD-LTEとは

TD-LTE(Time Division Long Term Evolution)は元々は無線通信から発展したLTEです。

元祖TD-LTEは皆さんが良く知っているUQコミュニケーションズ株式会社が提供しているWiMAX(ワイマックス)です。

また、ソフトバンクでもTD-LTE方式が存在し、こちらはPHSの通信方法から発展したXGP方式がTD-LTEに適合する形で作られたAXGPと呼ばれる方式が採用されています。(元もとはソフトバンクが子会社化したウィルコムが開発した通信方式)

また2020年3月から始まったドコモの「PREMIUM4G」はドコモが採用する3.5GHz帯(=Band42)を用いて複数の電波を束ねて使用するキャリアアグリゲーションを用いて高速通信を可能にしています。

代表的なTD-LTE
  • SoftBank 4G(ポケット型WIFI)
  • au(WiMAX/WiMAX2+)
  • ドコモ(PREMIUM4G)

FDD-LTE とTD-LTEの違い

現在でも2種類のLTEは両方使用されています。

それには通信方法による大きな違いが存在します。

FDD-LTE はアップロードとダウンロードが別々の回線

キャリアのFDD-LTE
  • SoftBank 4G LTE
  • au 4G LTE
  • ドコモXi

FDD-LTE方式を採用している携帯キャリアの通信方式はデータをインターネット上にアップロード(上り)する回線と、データを自分の通信端末にダウンロードする(下り)が別々となっています。

電話のやりとりを考えると、相互通行となっていることが分かると思います。

音声通信では、お互いのやり取りが混線してしまうと会話にならないため、このように「話す」「聞く」を別々の回線に分けています。

TD-LTE はアップロードとダウンロードが同じ回線

一方で、無線通信から発展したTD-LTEはダウンロードが主体のため、電話のようにデータのやり取りは同時である必要がありません。

そのためTD-LTE方式では、アップロードもダウンロードも同じ回線を用いて行っています。

このメリットは、仮にダウンロードが多い場合、アップロードに割いている回線の余剰分もダウンロードに回せることで、通信の効率化が出来ることにあります。

FDD-LTE とTD-LTEはどちらがいいの?

これは一概にどちらが良いとは言えません。

それぞれのメリットがあります。

FDD-LTE のメリット・デメリット

電話をする上で最も重要なのは「会話が成立する」ことです。

これを一番に考えて、大手携帯キャリア全社はFDD-LTE方式を採用しています。

TD-LTE方式に比べると、データ通信量を配分することができないデメリットがありますが、上りと下りが衝突することなく効率よくデータ通信を行えるというメリットもあります。

また、FDD-LTE方式は建物の中でも繋がりやすいプラチナバンド(700-900MHz)を採用しているため、どこでも通信がしやすいというメリットもあります。

FDD-LTE のメリット・デメリット

メリット

  • プラチナバンド(700-900MHz)採用で繋がりやすい
  • 上りと下りが衝突することなく効率よくデータ通信を行える

デメリット

  • データ通信量を配分することができないため速度低下が起こりやすい

TD-LTE のメリット・デメリット

データ通信から発展したTD-LTE方式のメリットはデータ通信量の配分ができるということでした。

一方で通信に使う周波数帯が高い(2.5GHz帯)ということがネックとなり、遮蔽物に弱く、特に建物の中では繋がりにくいというデメリットが存在します。

TD-LTE のメリット・デメリット

メリット

  • データ通信を配分することで高速通信が出来る

デメリット

  • 高周波数帯域を使用するため遮蔽物に弱く建物の中では繋がりにくい

キャリア各社のLTEの採用状況

LTEには2種類の方式があることが分かりました。

ドコモ・au・ソフトバンクでは下記のような対応をしています。

ドコモFDD-LTE/TD-LTE
auFDD-LTE/TD-LTE
ソフトバンクFDD-LTE/TD-LTE

FDD-LTEはカバーエリアが非常に広いのですが、通信が集中しやすく通信障害が発生しやすいという弱点を持っています。

その弱点をカバーするという意味合いで3社ともTD-LTE方式も併用しています。

楽天モバイルはBand3しか電波を持っていないためFDD-LTE方式のみとなります。

中でもソフトバンクは「SoftBank 4G LTE」「SoftBank 4G」の2種類があります。

SoftBank 4G LTEFDD-LTE
SoftBank 4GTD-LTEと互換性のあるAXGP回線

実はソフトバンクのスマートフォンの左上をみると、このどちらかになっています。

気がつかなかった人も多いのではないでしょうか。

WiMAX・ポケット型WIFIはどのLTE方式?

最後になりましたが、GreenWaves(グリーンウェーブス)としてはここからが本番です(笑)

WiMAXはUQモバイルが提供しているTD-LTE方式(WiMAX2+回線)をメイン回線に使用したモバイルルーターです。

一方、それ以外の電波で通信している通称「ポケット型WiFi」ではほとんどの場合、FDD-LTE方式を使用しています。

名称LTE方式通信帯域通信速度繋がりやすさ
WiMAXTD-LTE2.5GHz帯
ポケット型WIFIFDD-LTE700-900MHz帯

※オプション料金を払うと「ハイスピードプラスエリアモード(HS+A)」といってau 4G LTE回線(FDD-LTE方式)も利用可能。

WiMAXはTD-LTE方式+FDD-LTE方式

WiMAXはTD-LTE方式であるWiMAX2+回線を採用しているため、データ通信量の配分ができることでより高速通信が可能になっています。

ここがWiMAXの一番のメリットです。

しかし、2.5GHz帯を使用していることで、建物の中では繋がりにくいというデメリットが存在します。

以前は、建物の中でも窓際にwifiルーターを置けば繋がりやすかったですが…最近の建物は複層ガラスという2重~4重の超高気密を実現できるものに変わってきているため、電波を通しにくくなっています。

実際に窓メーカー大手のYKKAPのホームページでもしっかりと明記されてます。

YKKAP|◇ Low-E複層ガラスを設置したことによって携帯電話の受信に障害が生じることはありますか?

WiMAX2+回線は地下鉄や建物の中では繋がりにくいという大きなデメリットを抱えていたため、SNS等では一定数の割合で「繋がりにくい」という旨が多く見られます。

この弱点を解消するためにWiMAX5Gでは標準でau4GLTE(Band1/3)が使用可能となったため屋内での繋がりやすさが改善されました。

ポケット型WIFIやクラウドSIMはFDD-LTE方式で建物の中で繋がりやすい

ポケット型WIFIやクラウドSIMはFDD-LTE方式を採用しているため、WiMAXに比べると理論値上の通信速度では劣ります。

それでも実測値では~60Mbps程度の速度は出ますし、使用するのには十分すぎるほどです。

「WiMAXに比べると」速度が遅いというだけです。

特に優れている点では、建物の中で繋がりやすいということです。

モバイルルーターを使う機会は地下鉄などでの電車移動、バスでの通勤通学、カフェや自宅などの何かに囲まれた中です。

そういう場所でこそ通信できるものが必要です。

ホームルーターではFDD/TDD/5Gが利用可能

最近では無線通信を使用した持ち運ばないタイプのWiFiルーター=ホームルーターが非常に人気です。

特にドコモhome5Gはドコモ4G回線にすべて対応しているため、PREMIUM4Gの利用も可能であり無線あっても高速通信が可能となっています。

WiMAX+5Gのホームルーターやソフトバンクエアー5Gに関しては、プラチナバンドに対応していないこともあり、現在ではドコモhome5gがホームルーターの中では一番繋がりやすいと言えるでしょう。

まとめ

以上、長くなりましたがFDD-LTEとTD-LTEの違いから実際のポケット型WiFiやモバイルルーターについて説明してきました。

最近では5G対応のホームルーターやポケット型WiFiに注目されていますが、現状水準のインターネットを行うのであれば4G回線の速度で十分です。

5Gは恐らくは数年内に主流になりますが、それに対応するデバイスやコンテンツが追い付いていないため恩恵を活かせるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。

おすすめのポケット型WiFiやホームルーターについては下記からご覧ください。

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GreenWaves著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 GreenWaves責任者/事業代表

スマートフォンの乗り換え案内と通信費用節約の専門家です。キャリア・格安スマホに関する知識をはじめ、モバイルWi-Fiルーターや固定回線など通信関連全般に精通しています。専門知識を活かし、UQ WiMAX公式メディアへの寄稿など、様々な媒体で回線系記事の執筆・監修を手がけます。WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表。プロフィールは一番左のリンクマークからご覧頂けます。