トレンドは制限後1Mbpsだけじゃない。楽天・ワイモバイル・UQモバイルの格安SIM競争を比較!
UQモバイルからiPhoneSE(第二世代)が発売されました。
UQモバイルは新プラン「くりこしプラン」リリースに伴い、「スマホプラン」は廃止となっています。
詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
後日内容更新します。
楽天モバイルがMNOとなり発表した新プラン「UN-LIMIT」プランに対抗する形で、UQモバイル、ワイモバイルの各社新料金プランが出そろいました。
各社揃って、規定容量超過後速度を1Mbpsと上限速度を大きく向上させ、ユーザーにアピールしています。
一見するとそれほど違いは内容に見えますが、実は結構使い勝手によっては大きく異なります。
本記事では楽天モバイル・ワイモバイル・UQモバイルの新プランについて比較し、ケース別におすすめの格安SIMブランドについて解説していきます。
楽天モバイル・ワイモバイル・UQモバイルの新料金プランを比較
まずは、楽天モバイル・ワイモバイル・UQモバイルが発表した新料金プランを見ていきます。
プラン | Rakuten UN-LIMIT | スマホプランR | スマホベーシックプランM |
月額料金 | 3,278円(税込) | 3,278円(税込) | 4,048円(税込) |
データ容量 | 5GB(パートナーエリア) 10GB/日程度(楽天自社エリア) |
10GB キャンペーン適用で12GB |
10GB データ増量オプション※で13GB |
容量超過後速度 | 最大1Mbps(パートナーエリア) 最大3Mbps程度(楽天自社エリア) |
最大1Mbps | 最大1Mbps |
通話オプション | 国内通話かけ放題(無料) | 国内通話かけ放題1,870円(税込)/月 国内通話10分かけ放題770円(税込)/月 月間60分かけ放題550円(税込)/月 |
10分以内国内通話無料
スーパーだれとでも定額1,100円(税込)/月国内通話かけ放題 |
光回線セット割 | なし ※楽天ひかり1年間無料 |
ギガMAX月割-550円(税込)/月 ※ビッグローブ光 ※複数契約割引なし |
おうち割光セット-550円(税込)/月 ※ソフトバンク光 ※S:550円(税込)/M:770円(税込)/L:1,100円(税込) ※複数台割引4台まで |
その他割引 | 新規割-770円(税込)/月 (半年間のみ) |
※データ増量オプションは月額550円(税込)、データ増量無料キャンペーンで1年間無料
このようになっています。
条件をすべてそろえるために、通話10分間かけ放題オプションを加えた料金はコチラです。
- 楽天モバイル(UN-LIMIT):3,278円(税込)(1年間無料)
- UQモバイル(スマホプランR+10分間かけ放題):4,048円(税込)
- ワイモバイル(スマホベーシックプランM-新規割):3,278円(税込)
このように制限後1Mbps、国内通話10分間かけ放題(楽天モバイルについては上限なし)で比較すると、このような形となり、やや楽天モバイルが有利のように思います。
しかし、料金面だけで判断してはいけません。
- パケット通信綿
- 通話面
- その他
- 総合判断
の4項目で比較していきます。
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あなたにぴったりのスマホプランは?
データ通信でもっとも有利なブランドはどれか
プラン | Rakuten UN-LIMIT | スマホプランR | スマホベーシックプランM |
データ容量 | 5GB(パートナーエリア) 10GB/日程度(楽天自社エリア) |
10GB キャンペーン適用で12GB |
10GB データ増量オプション※で13GB |
容量超過後速度 | 最大1Mbps(パートナーエリア) 最大3Mbps程度(楽天自社エリア) |
最大1Mbps | 最大1Mbps |
楽天モバイルはデータ無制限のメリットは大きいがエリアが狭いデメリット
実は、楽天モバイルの「自社エリア内データ無制限」の表記については少々疑問があります。
楽天モバイルMNOに関しては、他メディアの調査によって、おおよそ1日10GB以上通信を行うと、3Mbps程度まで速度制限がかかるということが判明しています。
これについては公式サイトでも
※完全使い放題は、楽天基地局に接続時。公平にサービスを提供するため通信速度の制御を行うことあり
引用:楽天モバイル
と明記されてます。
しかも、自社エリアに関しては2020年6月時点では首都圏、
エリアについては随時更新されますので公式サイトをご覧ください。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/
また、仮に自社回線エリアだったとしても、現在楽天モバイルの電波はBand3(1.7GHz帯)しかなく、遮蔽物に非常に弱く繋がりにくいという特徴があります。
地下鉄や建物の奥まった場所ではパートナーエリアに繋がるでしょう。
よって、パートナーエリア(au回線)での使用が多くなり、その場合パートナーエリアでの使用上限は5GBとなります。
一方で、UQモバイルやワイモバイルに関しては、全国でストレスなく繋がることを考慮してい且つ、上限容量がそれぞれ10GBとなるのであれば、首都圏以外に住む方は楽天モバイル以外を選んだ方がパケット通信のみにおいてはお得でしょう。
自社回線エリア内の方→楽天モバイルがおすすめ
それ以外の方→UQモバイル/ワイモバイルがおすすめ
音声通話で最もお得なブランドはどれか
プラン | Rakuten UN-LIMIT | スマホプランR | スマホベーシックプランM |
月額料金 | 3,278円(税込) | 3,278円(税込) | 4,048円(税込) |
データ容量 | 5GB(パートナーエリア) 10GB/日程度(楽天自社エリア) |
10GB キャンペーン適用で12GB |
10GB データ増量オプション※で13GB |
容量超過後速度 | 最大1Mbps(パートナーエリア) 最大3Mbps程度(楽天自社エリア) |
最大1Mbps | 最大1Mbps |
通話オプション | 国内通話かけ放題(無料) | 国内通話かけ放題1,870円(税込)/月 国内通話10分かけ放題770円(税込)/月 月間60分かけ放題550円(税込)/月 |
10分以内国内通話無料
スーパーだれとでも定額1,100円(税込)/月国内通話かけ放題 |
実際のところ、通話10分間かけ放題を含む料金プランは下記の通りになります。
- 楽天モバイル(UN-LIMIT):3,278円(税込)(1年間無料)
- UQモバイル(スマホプランR+10分間かけ放題):4,048円(税込)
- ワイモバイル(スマホベーシックプランM-新規割):3,278円(税込)
楽天モバイルだけが標準で「国内通話無制限」となっていることを考えると、通話メインで使う方にとっては楽天モバイル一択でしょう。
通話無制限の選択肢であれば、UQモバイルが月額1,870円(税込)、Ymobileが月額1,100円(税込)でかけ放題があります。
このオプションをつけると
UQモバイル:月額5,148円(税込)
Ymobile:月額4,378円(税込)
となります。
(キャリアから比べると大変安価です)
ワイモバイルに関しては10分間かけ放題で事足りるのであれば、データ通信エリアの広さを加味すれば選ぶ余地大いにあります。
また、スーパーだれとでも定額が月額1,100円(税込)で利用できて、自社回線エリアが楽天モバイルよりも広いため、月額+1,100円(税込)であれば選ぶメリットは大きいでしょう。
データ通信・通話以外の比較ポイント
ここからは表面上見えにくい比較を行っていきます。
楽天モバイルは携帯端末を新規に買いなおす必要がある場合も
現在、楽天モバイル公式で発表している「楽天モバイル対応機種」は下記の11機種です。
- Rakuten Mini
- OPPO A5 2020
- OPPO Reno A
- arrows RX
- AQUOS sense3 Lite(SH-M12)
- AQUOS sense3 plus(SH-M11)
- Huawei nova ST
- Xperia Ace
- Galaxy A7
- Galaxy S10
- Galaxy Note10+
iPhoneは未対応
これ以外にも公式サイト上では下記の機種の動作確認が取れています。
楽天スーパーDEALSHOP等で購入した端末であれば、そのまま使えますが、アマゾン等で購入したSIMフリー端末に関しては別途APN設定が必要です。
https://greenwaves.jp/rakutenmno-apn/
また、この機種以外にも動作する端末はありますが、公式サイト上での公開はなく、あくまでも自己責任の範囲で使用する必要があります。
https://greenwaves.jp/minote10-rakutenmno/
UQモバイル、ワイモバイルに関してはこのような端末の制約はほとんどないため、SIMフリーのスマホで下記バンド対応であれば機種を選ばずに使えるというのはメリットでしょう。
バンド (周波数) |
ドコモ | au | ソフトバンク (ワイモバイル) |
Band1 2.0GHz |
◎ | ◎ | ◎ |
Band3 1.7GHz |
◎ | 〇 | |
Band8 800MHz |
◎ | ||
Band11 1.5GHz |
△ | 〇 | |
Band18/26 800MHz |
◎ | ||
Band19 800MHz |
◎ | ||
Band21 1.5GHz |
〇 | ||
Band28 700MHz |
△ | △ | △ |
Band42 2.5GHz |
△ | △ | △ |
節約モードがついている点では楽天・UQが有利
パケット通信について、細かいことを言うとパケット節約モードの有無があります。
パケット節約(アプリ上で操作)
- 楽天モバイル:あり
- UQモバイル:あり
- ワイモバイル:なし
楽天モバイルでは「my楽天モバイルアプリ」上で高速データ通信のオンオフを切り替えることが可能です。
UQモバイルでもアプリ上で「節約モード」のオンオフが可能です。
これらを「オン」にすることで最大下り速度を1Mbpsに制限できます。
制限モードでの通信については、月間使用パケットにカウントされないため、使用状況に応じたパケット量の節約が可能となっています。
一方でワイモバイルにはその機能は現時点では搭載されていないため、容量いっぱい使ってから制限される形になります。
ワイモバイル・楽天モバイルはデータ繰り越しが出来ない
また、楽天モバイルとワイモバイルに関しては、一か月間の上限容量に達しなかった場合でも、余ったパケット容量を翌月に繰り越すことはできません。
UQモバイルであれば余ったパケット容量を繰り越すことが出来ます。
光回線のセット割は新規に始める方は楽天モバイルが有利
プラン | Rakuten UN-LIMIT | スマホプランR | スマホベーシックプランM |
光回線セット割 | なし ※楽天ひかり1年間無料 |
ギガMAX月割-550円(税込)/月 ※ビッグローブ光 ※複数契約割引なし |
おうち割光セット-550円(税込)/月 ※ソフトバンク光 ※S:550円(税込)/M:770円(税込)/L:1,100円(税込) ※複数台割引4台まで |
大手キャリアではすでに定番となりつつありますが、同ブランドの光回線を契約することで、スマホの料金が月額1,100円(税込)程度安価になる「セット割」を実施しています。
このセット割はMVNO各社においても同様に、自社もしくは自社関連サービスの光回線と同一名義で契約することで、月々のスマホ料金もしくは固定回線の料金を割り引くことが出来ます。
楽天モバイルに関しては、楽天ひかりとのセット割は現状ありませんが、現在、楽天UN-LIMITと楽天ひかりの同時申込で、楽天ひかりの料金が1年間無料となるキャンペーンを実施中です。
このキャンペーンを使えば、もはや1年間は通信費が無料になるという…恐ろしいサービスです。
光回線セット割
- 1年間無料→楽天モバイルがおすすめ
- 単身世帯→UQモバイルがおすすめ
- ワイモバイル複数契約→ワイモバイルがおすすめ
まとめ
以上、楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイルの新料金プランを比較まとめです。
【公式】楽天モバイル
【公式】UQモバイル
【公式】ワイモバイル
パケット容量+通話無制限のいいとこどり
※楽天モバイルは機種変更の必要がある可能性あり
パケット容量+10分間かけ放題
- ワイモバイルがおすすめ
このように、単純に「制限後1Mbps」といってもこれだけニーズによって選択肢が変わってきます。
あなたにピッタリの格安スマホが見つかるといいですね。