新型感染症が猛威を振るう中、人々の生活は非接触・非対面を求められるようになり、「オンラインでのコミュニケーション」が求められるようになってきました。
インターネットの需要は今後も益々増加していくと考えられており、スマートフォンの普及に伴って、ガスや電気、水道といったライフラインと同様になくてはならない存在に変わりつつあります。
目に見える動きとしては、2020年に菅新政権が発足して以降、総務省主体の元で携帯電話料金の大幅な値下げが行われており、2021年に入ってからはキャリア各社がオンライン専用の廉価プランをリリースしたのに合わせて、格安スマホと呼ばれる「キャリアから通信網を借用してサービスを提供している通信事業者」に関しても、非常に安価なプランが発表されました。
オンラインでのコミュニケーションは「動画」を用いたものが大半を占めており、文字や音声に比べると多くのデータ容量を消費するため、大容量通信が求められてきているものの、その選択肢はまだまだ少なく、使用料も高額となっているケースがほとんどです。
そんな中、「月間100GBもの大容量通信が可能」で且つ、「月額3,000円台で利用できる」モバイルWiFiルーターのレンタルサービス「AiR-WiFi」が注目を集めています。
運営しているのは「株式会社FREEDiVE」です。
創業は株式会社Ocean Mapでしたが、2021年12月1日に株式会社FREEDiVEと合併しました。
現代のニーズにピッタリとフィットしている「AiR-WiFi」のサービスについて、どんな思いでサービスを立ち上げたか、サービス運営責任者の山本将聖(やまもとまさきよ)様にインタビューさせていただきまたした。
本記事では熱い想いを語ったインタビュー内容についてお伝えしていきます。
インタビュワーはGreenWaves運営、GreenEchoes Studio代表の河村が担当させていただきました。
河村亮介(カワムラリョウスケ)
GreenEchoes Studio代表
通信系サービスの比較を専門に自社メディアの運営のほか複数メディアでの執筆監修も担当しています。利用者のニーズに沿ったサービス提案が得意です。最近ではWEBライターの必須アイテムでもあるキーボードの専門家としても活動中。
AiR-WiFiサービス責任者|山本将聖氏へのインタビュー
河村:山本様、この度はインタビューにお答えいただき誠にありがとうございます。
御社サービスについては、月間100GBもの大容量のデータ通信を月額3,000円台で提供しているということで非常に現代のニーズにマッチしていると考えております。
まず最初に御社がモバイルWiFiルーターサービスを始めた理由や理念・想いなどについてお聞かせいただけますか。
モバイルWiFiルーターサービスを始めた理由や理念・想い
山本氏:承知いたしました。まずはモバイルWiFiルーターの歴史からお話いたします。
私たち「株式会社Ocean Map」がモバイルWiFiルーターにまつわる事業を始めた理由をご説明するには、モバイルWiFiルーターという商材がどのような時流のなかで普及してきたのかをお話しする必要があります。
まず、1985年に日本政府の通信自由化政策により日本電信電話 (NTT) が発足されて以来、電気通信事業者の数は右肩上がりで増加しています。
2010年以降スマートフォン普及と並行して、大手キャリア数社の通信回線を二次利用した格安スマホを販売するMVNO事業者が増加したのは記憶に新しいのではないでしょうか。
このような流れの中で利用シーンが拡大、急速に普及したのがモバイルWiFiルーターです。
当然ながらモバイルWiFiルーターの市場が急拡大した背景には常に、テレワークの普及やオンラインサービスの進展に伴い、安定した通信環境を欲する「お客様」の姿がありました。
安定した通信環境が欲しい、安価に自宅の通信環境を整備したい、出張や旅行の間だけデイリー単位から使えるモバイルWiFiルーターが欲しいなど、お客様の持つニーズは様々です。
だからこそ、安価でボリューミーな使い方ができる「無制限WiFi」が流行したのでしょう。
私もかつては無制限WiFiの魅力に惹かれるユーザーの1人でした。
しかし1ユーザーとしてモバイルWiFiを利用する中で、段々とモバイルWiFiサービスを提供する各社のサービス内容に対してわだかまり、課題感を感じるようになりました。
回線が遅い、接続が悪い、カスタマーセンターの対応が遅いなど、モバイルWiFiルーターのユーザーであれば一度は何らかの課題感を感じたことがあるのではないでしょうか。
しかしいくら調べても回線が遅い理由、接続が悪い理由は分からないままで、カスタマーセンターの対応が早くなることもない。
そんな不透明な通信業界には、お客様視点をもってサービスの負を解消する「羅針盤」のような存在が必要なのではないか。
これが私が株式会社Ocean Mapを創業し、業界最安かつ契約期間縛りなしのモバイルWiFiサービス「AiR-WiFi」を開始した理由です。
2019、20年は無制限を謳ったいくつものモバイルWiFiサービスが大規模な通信障害の発生によりその信用性を失った「通信業界・冬の季節」でした。
2021年は私たちが業界の先陣を切り、業界全体の透明化を目指していきたいと思います。
※インタビューは掲載当時のもので、株式会社Ocean Mapは2021年12月1日に株式会社FREEDiVEと合併し、山本様に関してはサービス運営責任者となっています。
河村:ありがとうございます。仰る通り、今の通信業界には羅針盤のような存在が不可欠であると私も考えています。
2019年、2020年は「パケット無制限」を謳うサービスの大規模通信障害に見舞われたこともあり、「モバイルWIFIルーターは通信障害が起こりやすい」という印象を多くのユーザー様が持たれてしまったことと思います。
それを知った上でモバイルWIFIサービス業界に新規に参入してきた御社には非常に大きな期待を持っています。
どんなニーズのユーザー様に使っていただくことをイメージしていますか?
河村:冒頭でも触れたように、現代においては大容量通信のニーズは日増しに高まってきていると感じています。
Zoomなどのオンラインウェブ会議などのビジネスニーズだけでなく、人々の余暇活動も「オンライン化」してきているように思います。
最近では定額のビデオ配信サービスを楽しむ人も増えてきている印象です。
その一方で、住居の関係や引っ越しや転居が多く固定回線が引けずモバイルWi-Fiルーターを検討しているが解約金が高額になったり料金プランが多く選びにくいという声が当サイトにも寄せられています。
Air-WiFiの利用者としては、どういったニーズの人に適しているとイメージしているのでしょうか?
山本氏:弊社の「AiR-WiFi」の強みは徹底した手軽さにあります。
- 固定回線の月額料金、解約金を”高い”と感じているお客様
- 2年間縛りのポケット型WiFiに不自由さを感じているお客様
- はじめてポケット型WiFiを利用するにあたり、使用感に不安を感じるお客様
これらのお客様が抱えるニーズにフォーカスし、業界最安、かつ1年毎に用意された契約更新のタイミング、いつでも解約金0円で解約できる「契約期間なしオプション」など、主流であった解約金ビジネス型のモバイルWiFiとは一線を画すサービスを用意しています。
上記のようなお客様には、弊社のAiR-WiFiがピッタリ合うかと思います。
ただし弊社の一部端末※1は新古品※2のリフレッシュ端末※3を使用しているため、新品の端末がいい、新古品なんて絶対に使いたくない!!というお客様には向かないかもしれません。
※1|サクッとプランにて提供のU2s端末、まるっとプランにて提供のG4端末が対象です。
※2|弊社における新古品とは、お客様からの返却後に十分なクリーニングとメンテナンスを実施した”新品に限りなく近い中古品端末”を指しています。
※3|弊社における端末リフレッシュの定義とは、端末外装部のクリーニング、端末内装部のバッテリーリフレッシュ(放電・電力確認)を指しています。
河村:契約期間があっても1年、月額330円で縛り期間なしにもできるというのは非常に魅力的ですね!
確かにそれまでのモバイルWiFiルータービジネスは「解約金ビジネス型」という側面を強く感じていました。
日を追うごとに進歩しているWiFiにおいて、縛り期間があるというのは「よりいいものを求めたい」ユーザーにとっては使いにくいサービスという印象がありました。
その点において、AiR-WiFiは月額330円を追加すれば3,608円~「契約期間縛りなしのWiFi」が持てる、契約期間があっても月額3278円~利用可能、2か月目-12か月目の解約金が7,700円というのは他社と比較しても非常に良心的な設定だと思いました。
クラウドSIMの仕組みについて
河村:AiR-WiFiは「クラウドSIM」という仕組みを用いて通信を行っていると伺っています。
使用している端末に仮想SIM情報をダウンロードして通信すると言いますが、仮想SIMカード情報を用いて通信する場合、使われている地域の収容局電波を使用するのでしょうか?
山本氏:お答えします。
クラウドSIM型のモバイルWiFiルーターにおける「仮想SIMカード」は複数通信事業者のSIMカードを仮想化したものという解釈が一般的です。
具体的な仕様としては、電源を入れるとモバイルWiFiルーター内部に組み込まれた電子チップが現在地での通信において最適とされる「仮想SIMカード」をサーバからダウンロードし、ダウンロードされた仮想SIMカードが物理SIMカードと同様の通信を実行します。
この点は弊社のAiR-WiFiも例に漏れず、同様の機構・システムに則って運営されています。
したがって、この質問につきましては「端末(ルーター)を使用している地域・現在地における最適な通信電波収容局より回線を取得する」が弊社の回答となります。
河村:具体的に教えていただいてありがとうございます。
少々イメージがしにくい方もいらっしゃると思いますので、下記に図示致します。
通常であれば端末に入っている「物理SIMカード」で通信するところを、「仮想SIMカード」で通信するということですね。
インターネット接続に関しては、使用している地域の電波基地局を介してつながるということですね。
山本氏:そういうことになります。
返却された端末はどうなるのか
河村:長らく疑問に思っていたことがあります。
2020年9月以降、端末をレンタルせずに端末割賦代金が月額費用にセットされており、「端末を買い取る」形になっているサービスが急増しました。
端末を買い取るのであれば気にする必要はないのですが、AiR-WiFiは「端末をレンタル」する形を取っています。
サービス解約後はレンタル端末を付属品と一緒に返却する必要がありますが…返却された端末は一体どうするのでしょうか?
山本氏:返却された端末はリフレッシュを行います。
端末出荷後、任意の期間を経てお客様から返却された端末は弊社配送センターにて端末のリフレッシュ・メンテナンスを行い、その後限りなく新品に近い品質を保つ新古品の端末のみを再度お客様に出荷しています※4。
※4|サクッとプラン、およびまるっとプランが対象、らくらくプランは未開封の新品のみ出荷。
河村:なるほど!新品に近い形にリフレッシュされて新たなユーザーの元へ行くのですね。
環境に配慮したサイクルになっていたのは知りませんでした。
クラウドSIMのデータシェアによる運営について
河村:クラウドSIMは複数事業者のSIMカードをサーバーに挿入して使用していると伺いました。
クラウドSIMの仕組みに関しては、サーバー上にある物理SIMカードの合計容量を「データシェアする」形で運営されていると思います。
2020年3月には、このサーバーに挿入された物理SIMカードの容量が枯渇したことで大規模通信障害に陥ったサービスがありました。
御社がその点を踏まえて、サーバー上のデータ容量が枯渇しないための対策について教えてください。
山本氏:お答えします。
通例として、世間一般でクラウドSIMと呼ばれている製品はuCloudlink社の特許技術であるCloud SIM テクノロジーを基盤としています。
Cloud SIM テクノロジーに対応している各種端末は、接続現在地の地理的、通信的な情報をリアルタイムで検出し、uCloudlink社のPaaSプラットフォームがネットワークカバレッジのステータスを分析した上で最適とされる回線リソースをユーザーへ提供しております。
弊社としてはユーザー様に長時間の動画コンテンツの視聴やネット通話およびオンラインゲームのご利用、大容量のダウンロード、高解像度動画などの視聴、複数機器の常時接続下において長時間の動画視聴をしないように呼びかけることで対策をとっております。
今後について、現時点では十分な回線容量を設けており間に合っておりますが、5G導入により高速通信などが発達することで、4Gの回線容量の値段が下がっていくのではないかと弊社は考えております。
現時点ではお客様がデーター回線などについてご理解いただけておりますので、非常に助かっております。
河村:以前は「パケット無制限」としていたことで1人が大量の通信ができる状態にありましたが…
AiR-WiFiでは月間利用上限を設けて且つ、契約ユーザー様に対して大容量通信に対する理解を求め、注意喚起を行うことで対策されているのですね。
また、5Gの登場によって4G回線容量の低下が期待できるのは今後のサービスがさらに良くなる可能性を秘めていますね。
今後起こりうるリスクについて
河村:最後に「今後起こりうるリスクについて」教えてください。
冒頭でもお伝えしたように、オンラインでのコミュニケーションニーズや余暇活動のニーズが高まってきていることで、全体の総トラフィック量が増えてくることが予想されます。
使用量の増加によって起こりうる回線速度の低下など、考えられることを教えてください。
山本氏:緊急事態宣言などが長期化することにより通信回線が圧迫する可能性があります。
在宅の時間が増えることによりお客様の回線ご利用時間が増え、回線が混雑するようになればトラフィックがより混み合う可能性が想定されます。
こちらはAiR-WiFiだけでなくモバイルwifi業界全体における問題となっております。
例えるならば、道が細い道路に車が押し寄せて渋滞している様子をイメージしてください。
しかしこれからは5Gの回線の普及や更にltd回線の普及が見込まれるため、次第にそのような状況も緩和されると想定されますが、弊社としては引き続きお客様に周知をすることで、少しでも業界全体の継続性に貢献できればと考えております。
当然ながら、当該のリスクは全てのお客様に起因したものではございません。
しかし、そもそも前提として「無制限にモバイルwifi回線を利用することはできない」と認知いただきたく存じます。
この点に関してはご理解いただけるお客様が非常に多いのですが、引き続きモバイルWiFiサービスを一人でも多くのお客様にお届けするためにご協力いただけましたら幸いです。
河村:山本様、貴重なお話ありがとうございました!
株式会社FREEDiVEについて
会社名 | 株式会社FREEDiVE |
所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目14−6 第2かわなビル 7F |
設立日 | 2016年6月3日 |
代表者 | 代表取締役CEO&Founder 今井 渉平 |
問い合わせ先 | 03-4405-4238 |
URL | https://freedive.co.jp/ |
インタビューを終えて
河村:インタビューを終えて
やはりモバイルWiFiルーターだけでなく、通信関係の商品は詳細な規約が非常に多く「わかりにくい」と思われている方も多くいらっしゃると思います。
私自身も、モバイルWiFiルーターを安易な気持ちで契約して、いざ解約するとなったときに多額の違約金を支払った経験があります。
今ではその経験が「GreenWaves」を運営する上で一番の根底にある「利用する人にわかりやすい情報を提供する情報サイトにしよう」という原動力になっています。
AiR-WiFiに関しては、商品のわかりやすさのみならず、代表山本氏の「業界全体の透明化を目指していきたい」という思いがサービス全体に表れている印象を受けました。
サービスの質というのは、会社歴でも知名度でもなく、「どのような思いでサービスを運営したいか」という思いに表れてくるのではないでしょうか。
AiR-WiFiのサービス詳細については公式サイトをご覧ください。
【公式】AIR-WiFi
また、AiRWiFiでは法人向けサービスの提供もございます。
※複数台契約をご検討されている法人の方は是非ともご確認ください。
- 法人専用特別プランの開示申請を下記フォームから行う
- AiR-WiFi法人専用特別プランについて株式会社FREEDiVEから連絡が入る
- プラン内容を資料と共に確認し、ご納得いただける場合は案内に従って手続きを行う
月額費用等については条件開示請求が必要です。
AiR-WiFi法人専用特別プランについての返信連絡は、運営元の株式会社FREEDiVEより御社に対して連絡が入ります。
契約を検討している法人様に関しては下記フォームから開示申請を行ってください。
AiRWiFiを含めた法人向けポケット型WiFiの比較はこちらもご覧ください。