「LINEMO」に決定|SoftBank on LINEコンセプト名称発表|ahamo,povoと特徴を比較
2021年2月18日10時からオンラインで行われたソフトバンクの発表会見にて、「SoftBank on LINE」コンセプトとしていたオンライン申し込み専用の新料金プランの正式名称が発表されました。
正式名称は「LINEMO」となります。
本記事では発表会での「LINEMO」の詳細を踏まえて、ドコモ「ahamo」、au「povo」と比較していきます。
基本使用料 | 2,728円(税込) |
---|---|
データ容量※3 | 20GB+「LINEがギガノーカウント」 |
データ容量超過時の通信速度 | 最大1Mbps |
5G対応 | 〇 |
通話料 | +550円(税込) 5分以内の国内通話が何度でも無料 |
開始時期 | 2021年3月17日 |
特記事項 | eSIM対応予定 オンライン専用申込(LINEから) データチャージ500円/GB 5分を超える国内通話は、22円/30秒の通話料 国内通話無制限オプション1,100円/月 ※LINEがデータ量を消費せず使い放題 |
Source:ソフトバンク
ブランド名はLINEMO|ソフトバンク、オンライン専用ブランド名称を発表
2020年12月22日に発表された「SoftBank on LINE」の正式名称は「LINEMO」となることが今回の発表会で判明しました。
docomo「ahamo」、au「povo」に遅れること数ヶ月、後出しジャンケン方式でそれぞれの特徴を踏まえた料金プランとなっています。
ahamo、povoがそれぞれメインブランドの中の「料金プラン」として発表しましたが、LINEMOに関しては「新ブランド=サブブランド」として発表しています。
並びとしてはY!mobileと同列ということになります。
やはり目玉は「LINEギガノーカウント」
ソフトバンクはLINE株式会社を2021年2月26日付けで完全子会社化することを発表しており、現時点では既存のMVNOである「LINEモバイル」サービスは提供するとしていますが、3月のLINEMOのサービスインをもって新規受付を停止するとしています。
LINEモバイルの新規申し込み終了は3月31日となっています。
「LINEMO」は事実上LINEモバイルを吸収統合される形となります。
目玉はやはりコミュニケーションアプリ「LINE」のサービスが無料で使えることでしょう。
LINE 無料音声通話のデータ通信量目安
無料通話時間 | データ通信量 |
1分 | 0.3MB(300KB) |
10分 | 3MB |
30分 | 9MB |
1時間 | 18MB |
LINE ビデオ通話のデータ通信量目安
無料通話時間 | データ通信量 |
1分 | 5.1MB |
10分 | 51MB |
30分 | 153MB |
1時間 | 307MB |
参考:LINE公式
\たった30秒で無料診断/
あなたにぴったりのスマホプランは?
1GBでは、LINE無料通話であれば約55時間、ビデオ通話であれば約3時間の通話が可能です。
これが無料となることで、さらにパケットを気にせずにLINEサービスを使用することができます。
LINE Out Freeに関してはギガノーカウントの対象外となったようです。
080~/090~/などの固定電話にもかけられる「LINE Out」
LINEには「LINE Out Free」という固定電話にもかけられるIP電話機能が付いています。
LINE Outを利用するには、LINEホーム画面の「サービス一覧」をタップ→下にスクロールしていくと便利ツールの中にある「LINE Out Free」をタップします。
利用規約に同意し、SMSで届く認証コードを入力することで利用可能となります。
利用にはいくつかの制約や注意点があります。
- ・使う前に動画広告を見る必要あり
- ・携帯電話には2分/固定電話には3分以上通話すると超過料金がかかる
- ・超過料金|14円/分(携帯電話) 3円/分(固定電話)
- ・1日5回までしかかけられない(チャージしない場合のみ)
- ・スマホに電話する場合は必ず表示は「非通知」となる
一番のネックは、スマホにかける際には非通知となってしまうことです。
これは設定では変更できません。
恐らく非通知の着信は誰も出ませんので、病院や美容院の予約、出前等で使う程度でしょう。
手数料は無料
契約事務手数料、SIM交換と再発行、MNP転出手数料、契約解除料はいずれも無料となります。
その他LINEMOの特徴
LINEMOは「オンライン専用申込」となっていましたが、具体的に「LINEチャットから申込」ということが発表されました。
使用可能なSIMは物理SIMカードとeSIM(仮想SIM)となります。
eSIM端末(iPhoneなど)では即日開通となるため、その場ですぐサービスを開始することが出来ます。
テザリング、フィルタリング、緊急速報メール、災害用伝言板が利用可能となっています。
また、本来264円(税込)/月となるLINEスタンププレミアムについても2021年夏から無料で使い放題となります。
国際ローミングサービスについても、「アメリカ放題(アメリカ本土、アラスカ、ハワイ、プエルトリコ、バージン諸島(アメリカ領)で通話もネットも無料)」が利用可能です。
LINEMOの注意点
注意点としては下記になります。
- ・留守番電話・転送電話非対応
- ・キャリアメールは使えない
- ・店舗や電話でのサポートはなくLINEチャットのみ
- ・PayPayやYahoo!プレミアムとの連携はない
- ・ahamoと異なり海外ローミングでのデータ通信は20GB内には含まれない
- ・家族割カウントなし
- ・Apple Watchへの対応なし
「LINEMO」をahamo,povoと比較
プラン名 | ahamo | povo | LINEMO |
通信事業者 | docomo | KDDI | ソフトバンク |
事業種別 | MNO | MNO | MNO |
使用回線 | docomo 4G/5G | au 4G/5G | ソフトバンク 4G/5G |
開始時期 | 2021/03/26 | 2021/3/20 | 2021/03/17 |
月額費用(¥) | 3278 | 2728 | 2728 |
5分までかけ放題 | 3278 | 3278 | 3278 |
無制限かけ放題 | 4378 | 4378 | 4378 |
パケット上限(GB) | 20 | 20 | 20 |
超過後速度(Mbps) | 1 | 1 | 1 |
パケットチャージ (GB/¥) |
500円/1GB | 500円/1GB | 500円/1GB |
テザリング上限 | パケット上限まで | パケット上限まで | パケット上限まで |
テザリング利用料 | 無料 | 無料 | 不明 |
データ使い放題 | × | 200円追加/24時間 | × |
ギガノーカウント | × | × | LINE全般 |
海外ローミング | 82か国 | 検討中 | 対応 |
通話定額(¥) | 5分間かけ放題セット 1,100円|かけ放題 |
550円/5分かけ放題 1,650円/かけ放題 |
550円/5分かけ放題 1,650円/かけ放題 |
通話料金(円/30秒) | 22 | 22 | 22 |
特記事項 | 海外ローミングパケットも追加料金なし | データ繰り越しなし | 海外ローミングパケットは追加料金あり |
事務手数料(¥) | 0 | 不明 | 0 |
キャリアメール | × | × | × |
店頭サポート | × | × | × |
契約 | オンライン | オンライン | オンライン |
支払い方法 | 口座振替 クレジットカード |
口座振替 クレジットカード |
口座振替 クレジットカード |
固定回線セット割 | なし | なし | なし |
複数回線割引 | なし | なし | なし |
ざっと一覧で上げましたが、ahamoのみ通話5分までかけ放題がセット価格3,278円となっていますが、povo、LINEMOに関しては追加550円で利用できるオプションとしました。
国際ローミングサービスについては、povoは検討中、ahamoとLINEMOは対応するとしています。
ahamoに関してはパケット通信量についても20GBのうちに海外ローミングが含まれますが、LINEMOについては含まれず、別途料金が必要となります。
こうして並べてみると各社横並びの料金設定となっていますが、下記で差別化を図っています。
特徴 | ahamo 先行スタートの知名度 国際ローミングが20GB内に含まれる |
特徴 | povo 通話オプションを付与しなければ550円安い 220円/24時間パケットカウントフリー |
特徴 | LINEMO 通話オプションを付与しなければ550円安い LINEカウントフリー |
携帯&スマホ乗り換え手順を解説|格安スマホに番号そのまま(MNP)で通信費を節約