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KDDI、ソフトバンクが20GB/5,000円以下の新プランを投入…|ドコモとMVNOの今後の動きについて

菅政権が推し進めたい「携帯電話料金の値下げ」要請を受けて、大手キャリア2社が動きました。

au/UQ mobileを運営するKDDI株式会社は2020年10月28日、UQモバイルから新プラン「スマホプランV」の提供を発表しました。

Source:データ容量20GBで月額4,378円(税込)のUQ mobile新料金プラン「スマホプランV」を提供

また、事前に「20GB|5,500円(税込)以下の新プラン」を準備していると報じられたソフトバンク株式会社も2020年10月28日にYモバイルから新プラン「シンプル20」の提供を発表しました。

Source:ソフトバンクの通信料金低廉化などへの取り組みについて~20GBの大容量プラン新設およびMNP転出手数料完全撤廃へ~

本記事では大手2社の新料金プランの動向を踏まえて

  • ドコモがどういう出方をするか
  • 今後のMVNOの動き

について考えていきます。

KDDI、ソフトバンクが相次いでシンプルを発表

以前の記事で触れたように、ドコモ・au・ソフトバンクの各キャリアに加えて、各社サブブランドの料金プランを見ると、20GB~40GBが空白地帯となっていることがわかります。

タップして拡大

参考:キャリアでもMVNOでもない選択肢とは?|ソフトバンク5,500円(税込)以下20-30GB新プラン報道から第三の可能性を考える

KDDIが発表したUQモバイル「スマホプランV」の料金プラン

引用:データ容量20GBで月額4,378円(税込)のUQ mobile新料金プラン「スマホプランV」を提供

スマホプランVは月額4,378円(税込)で月間パケット上限は20GBとなっています。

また、提供時期に関しては

2021年2月以降に提供

するとしています。

ソフトバンクが発表したワイモバイル「シンプル20」の料金プラン

引用:ソフトバンクの通信料金低廉化などへの取り組みについて~20GBの大容量プラン新設およびMNP転出手数料完全撤廃へ~

ワイモバイル「シンプル20」は月額4,928円(税込)で月間パケット上限は20GBとなっています。

「シンプル20」プランの開始時期に関しては

シンプルかつわかりやすいスマホ向け料金プランとして、「シンプル20」を2020年12月下旬に提供を開始します!

引用:ワイモバイル

としています。

新プランを比較|通話をしない人にとってはUQモバイルが使いやすい

項目 UQモバイル
スマホプランV
ワイモバイル
シンプル20
価格 4,378円(税込) 4,928円(税込)
月間パケット上限 20GB 20GB
通話オプション 60分/月:550円(税込)
10分/回:770円(税込)
かけ放題:1,870円(税込)
10分/回:無料
※アンバンドル不可
制限後速度 1Mbps 1Mbps
2回線目以降 -550円(税込) 新プランに家族割(2回線目以降550円(税込)割引)はなし
新規割(月額550円(税込)を半年間割引)もなし
10分かけ放題追加 5,148円(税込) 4,928円(税込)
2回線目料金 3,828円(税込) 4,928円(税込)

このように2つのプランを比べると、UQモバイルが10分間かけ放題が別オプションとなっているのに対して、ワイモバイルはアンバンドル不可(=オプションではなく強制)で10分間かけ放題がついているのが明確な違いとなっています。

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通話をしない人であればUQモバイルがお得、通話をする人はワイモバイルがお得という様相になっています。

また、ワイモバイルの新プランに関しては家族割や新規割適用対象外となっているため、それが特に必要ない単身者をターゲットとしている可能性があります。

確かにこれだけ核家族化が進み、特定のパートナーと婚姻関係を結ばない選択が増えてきていることを考えると、家族割というサービス形態自体不要となってきている気もします。

いっそのこと家族割ではなく「2回線目割引」にそろそろ変えるべきでは…なんて思います。

ドコモの動向は?|新ブランド追加?それともOCNをサブブランド化?

気になるのはドコモの動向です。

ドコモは親会社NTTによるTOB(株式公開買い付け)が11月中旬に完了し、28年振りに親会社と一体化し、再度”管制企業”と受け取れるような状況になります。

参考:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64353770Z20C20A9EA2000/

時事通信では

NTTドコモも割安な料金プランに対応した新ブランドの立ち上げを検討。

引用:https://www.jiji.com/jc/article?k=2020102800357&g=eco

としており、「新ブランドの立ち上げ」も視野に入れているとしています。

恐らくはドコモの新料金プランの正式発表はTOB完了後にずれこむ見通しだと考えています。

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新サービス新良品発表会が2020年11月5日に予定されていますが、恐らくはこの場では新プランについての発表はそこまで大々的にはない可能性があります。

この新プランがどうなるかというのが最大の懸案事項です。

ソフトバンクは「ソフトバンク/ワイモバイル」という二つのブランドを有しており、廉価プランを提供する分野として「ワイモバイル」の役割があります。

また、KDDIも「au/UQモバイル」を有しており、廉価プランをUQモバイルで提供する役割となりました。

NTTドコモは上記2社のようなサブブランドを持っていません。

TOBによって、NTTグループ内の直接子会社として、NTTドコモとNTTドコモから回線借用して運営しているMVNOサービス「OCNモバイルONE」を統合し、ドコモのサブブランド化したONEモバイルONEから新料金プランを出す可能性もあると考えています。

ますます不利になるMVNO…今後の勝ち目はあるのか?

まずMVNOの話をする前に、予備知識が必要でしょう。

日本では政府から電波利用権を得て(借りて)公共電波を出している企業が4つあります。

それがドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの4社です。

この4社は政府に電波利用料を払い、自社の通信網をユーザーに提供することで携帯電話事業を行っています。

携帯電話事業者は携帯電話の端末1台あたり年間154円(税込)の「電波利用料」を政府に納めている。全てが端末による負担ではないものの、2017年度に携帯電話事業者が支払った電波利用料の総額はNTTドコモが167億円、KDDIが114億円、ソフトバンクが150億円だった。

引用:日経XTECH

これら「自社で通信網を持っている事業者=MNO」と言います。

一方で、これらMNOから電波借用料金を支払うことで通信事業を行っているのがMVNOです。

サブブランドというのはMVNOと同じ価格帯にありながらも、MNOが提供するサービスととらえても差し支えないでしょう。

要するにキャリアが提供する「格安プラン」を提供するブランドです。

https://greenwaves.jp/mvno-syurui/

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サブブランド=MNO|回線借用料はかからない?

UQモバイルがサブブランド化した後に、回線使用料について当サイトがKDDIに行った取材に対しては

———————————————–
それともMVNOではなくなったことで、回線帯域借用料金の
支払いも不要になるのでしょうか?
———————————————–
恐れ入りますが、両社の取引に関する内容については
非公開とさせていただきます。
なお、UQmobileサービスはKDDIに統合し、サービス提供事業者は
KDDIに変わります。

とのことでした。

しかし、2020年10月16日に報道陣向けにあった記者会見内でKDDI高橋社長は「UQモバイルはMNOとなった」と明言しています。

ちょっと無粋な質問でしたが、要するにキャリアが提供するサブブランドはMNOという立ち位置のため、MVNOがMNOに対して支払っている「回線借用料」は不要なのではないでしょうか?

そもそも自社運営なのに自社に回線借用料を支払う意味はありません。

サブブランドという巨人にMVNOは勝てるか?|政府の施策が裏目に

前述のように、MVNOはMNO=キャリアに対して「回線借用料」を支払うことで通信サービスをユーザーに提供しています。

この回線借用料に関しては、支払う金額に応じて「帯域」と呼ばれるキャリア電波網の一部を借り入れることが可能だとみられています。

この帯域幅が狭いと、一度に利用するユーザーが増えると速度低下が起こりやすいと言われています。

借りている帯域幅はMVNOによって異なる

MVNOによって速度や混雑時間帯の速度低下具合が異なるのはこの借用帯域の幅が異なるからにほかなりません。

MVNOは低価格なのが魅力ですが、この混雑時間帯の速度低下に関しては回線を借りている以上避けられません。

そこに(キャリア本体ほどでないにしても)十分な帯域を確保出来て且つ同価格帯のサブブランドがいたらどうでしょう?

「安くて速度低下が起こりにくいサブブランド」が選択されるのは火を見るよりも明らかです。

総務省はキャリアの寡占状態を問題視し、MVNOへの乗り換え促進や携帯料金値下げを促すために多くの介入をしてきました。

結果として、さらにキャリア、サブブランドの魅力を高め、回線を借用している立場のMVNOの首を締め上げる事態となっています。

ここでドコモがサブブランドとしてOCNモバイルONEを投入してきたら、もはやMVNOに勝ち目はなくなるでしょう。

生き残れるとしたら「速度制限はあるけどキャリア・サブブランドよりも大容量サービス」もしくは「データ従量制で維持費が安いプランがある=IIJ」くらいではないでしょうか。

IIJmio

4Gの「5G転用」では「大容量・高速通信」は得られない

総務省は10月9日にKDDIに、23日にソフトバンクに対して4G電波網を5Gに転用する計画を承認しました。

ITMediaが引用したドコモの発表資料によると、4Gの5G転用は周波数の幅が変わらないため、高速大容量通信は不可としています。

また、転用に伴い4Gユーザーの低速化の懸念もあるため、ドコモの立場としては既存周波数の5G転用に関しては慎重です。

画像引用:ITMedia

このようにまだまだ「高速大容量通信」が実現できる未来は遠い先のことのように思います。

利用者はより一層の情報収集を

以上、キャリア2社の新プラン発表から見る今後の携帯業界の動向について考えてきましました。

ユーザーにとっては、今回の政府の介入でさらにプランが増えてより分かりにくくなった印象を持つ方も多いでしょう。

大容量プランが良ければ従来通り、ドコモ・ソフトバンクのプラン、パケットデータ通信量無制限が良ければauになります。

※ただしauのデータ通信量無制限はスマートフォンのみで、テザリングは対象外となります。

また、月間3GB~20GB程度で良ければワイモバイル、UQモバイルになるでしょう。

最低限の維持をしたいのであれば、IIJmioの「従量制プラン」がお得です。

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このように利用者は常に通信業界の動向に目を配っておく必要がありそうです。

当サイトでは引き続き通信業界のトピックスを追っていきます。

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