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改正電気事業通信法施行前後のWiMAX料金プランの変更点まとめ

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2022年7月1日から「改正電気事業通信法」が施行されました。

主な変更ポイントは下記の通りです。

違約金上限の変更

契約期間があるプランに関しては違約金上限を月額費用1ヶ月分を上限とする。

違約金による過度な囲い込み防止が目的。

プランと端末費用の分離

端末代金を無料で提供しない(事業者側が端末を貸与するケースは除く)

これを受けてポケット型WiFiサービス(WiMAXを含む)の規約が大きく変更され、表記修正に追われているサイトも多いことでしょう。

河村

GreenWavesはまだ対応できておりません。
修正目処は7月中としていますが、掲載サービスが多くまったく追いついておりません。
大変申し訳ありませんが、公式サイトをご参照くださいませ。

本記事ではWiMAXプロバイダーの規約変更に着目して変更点を紹介していきます。

当サイト掲載のリンクはアフィリエイトリンクを含みます。

当サイト経由でサービス成約となった場合、当事業が成果報酬を受け取る場合がございますのでご承知おきください。

【お知らせ】2022年7月1日の改正電気事業通信法施行に伴い、掲載サービスの料金プランが大きく変更されている場合があります。随時修正を行なっておりますが、最新のプランについては公式サイトをご参照くださいますようお願いいたします。


 

WiMAXサービスの規約変更の概要

改正電気事業通信法を受けて大きくプラン見直しを行ったWiMAXプロバイダーは共通して「契約期間を設けている事業者」になります。

違約金上限の変更

契約期間があるプランに関しては違約金上限を月額費用1ヶ月分を上限とする。

違約金による過度な囲い込み防止が目的。

プランと端末費用の分離

端末代金を無料で提供しない(事業者側が端末を貸与するケースは除く)

この要点を踏まえると、違約金上限が月額費用を遥かに上回るケースがほとんどだったため、軒並み解約違約金は月額費用1ヶ月分以下に抑えられる形で変更になりました。

それに伴って、端末料金の取り扱いやキャンペーンについても変更になったのです。

また、プラスエリアモード(1,100円(税込)/月)が特典で無料となっていたプロバイダーについても、概ね「有料」となりました。

WiMAXプロバイダー各社の実質月額料金の変化

2022年7月1日以前とそれ以降の37ヶ月間総額費用の総和と実質月額料金のランキングに大きな変化がありました。

早速変更点について見ていきましょう。

実質月額費用計算方法

実質月額費用は、端末費用が36回払いとなっている(中途解約時に端末残債の請求がある)こととWiMAXの契約初月カウントが「0ヶ月目」となっている関係上、以下の計算式で標準化を図っています。

契約事務手数料+(初期費用)+初月月額費用+(月額費用×36ヶ月分)+(- 各種キャンペーン等に等による割引額)÷37

変更前のランキング

サービス事業者37か月間総額費用実質月額
GMOとくとくBB WiMAX|限定LP¥135,763¥3,669
GMOとくとくBB WiMAX|通常LP¥163,746¥4,426
Broad WiMAX|3年プラン¥163,746¥4,426
BIGLOBE WiMAX 自動更新なし¥165,432¥4,471
カシモWiMAX|3年プラン¥165,988¥4,486
カシモWiMAX|2年プラン¥174,196¥4,708
UQ WiMAX¥176,180¥4,762
ASAHI ネット WiMAX¥176,352¥4,766
auホームルータープラン5G¥177,540¥4,798
Vision WiMAX|3年プラン¥184,706¥4,992
5G CONNECT¥186,450¥5,039
BIC WiMAX¥191,180¥5,167
Yamada Air Mobile¥191,180¥5,167
auモバイルルータープラン5G¥193,696¥5,235
Broad WiMAX|2年プラン¥199,781¥5,399
Vision WiMAX|1年プラン 自動更新なし¥203,346¥5,496

変更後のランキング

サービス事業者37か月間総額費用実質月額
GMOとくとくBB WiMAX|限定LP¥135,818¥3,671
BIGLOBE WiMAX|口座振替¥159,307¥4,306
カシモWiMAX|縛りなしプラン端末分割払い¥162,316¥4,387
GMOとくとくBB WiMAX|通常LP¥163,746¥4,426
Broad WiMAX|ギガ放題バリュープラン|クレカ払い¥166,265¥4,494
BIGLOBE WiMAX|クレカ払い¥172,859¥4,672
Broad WiMAX|ギガ放題フリープラン|クレカ払い¥172,997¥4,676
UQ WiMAX|L11/SCR01¥175,340¥4,739
Vision WiMAX|ギガ放題プラスプラン(契約期間なし)¥178,942¥4,836
UQ WiMAX|L12/X11¥180,488¥4,878
auホームルータープラン5G¥180,840¥4,888
カシモWiMAX|縛りなしプラン端末一括払い¥184,096¥4,976
5G CONNECT¥186,450¥5,039
Broad WiMAX|ギガ放題バリュープラン|口座振替¥187,008¥5,054
ASAHI ネット WiMAX|ギガ放題プラスプラン¥190,988¥5,162
BIC WiMAX¥191,180¥5,167
Yamada Air Mobile¥191,180¥5,167
Broad WiMAX|ギガ放題フリープラン|口座振替¥193,740¥5,236
auモバイルルータープラン5G¥196,996¥5,324
※料金ランキングは執筆時点です。時間を経るにつれて変化する可能性があります。

このように実質月額費用で言えば「GMOとくとくBB 」の優位性は変わりません。

ぶっちぎりで最安値クラスとなっています。(GreenWaves掲載WiMAXプロバイダーに限る)

そのほかでは、「BIGLOBE WiMAX +5G」が大きく順位を上げ、口座振替で利用する方がお得という結果となりました。

合わせて、契約期間が縛りなしに変更となった「カシモWiMAX 」が非常にお得になっています。

キャッシュバックキャンペーンなしでこの順位であれば引き続き人気サービスが保持できるでしょう。

今回の変更で大きく順位を落としたのが「 Broad WiMAX」です。

クレカ払い+オプション2種を選択しなければ初期表20,743円(税込)が免除とならず、端末費用は全額負担、違約金上限も3,883円(税込)(24ヶ月以内に解約の場合)と高額となってしまっているのが順位を落とした一因だと考えています。

河村

それ以上に他社がかなりお得になったというのが大きいです。

ここからは上位サービスの変化概要についてお伝えしましょう。

GMOとくとくBB WiMAX +5Gの変化

引用:https://gmobb.jp/lp/gentei8/
変更点
  • 契約期間が36ヶ月→24ヶ月に変更
  • 24ヶ月以内の解約で違約金が一律1,100円(税込)に変更
  • 端末費用が有料に変更(21,780円(税込)の36回払い)
  • プラスエリアモード利用料が無料から有料に変更(1,100円(税込))
変更されなかった点
  • プランは一つのみ※ただし通常LPと限定LPが存在
  • 限定LP時のキャッシュバック金額は23,000円(不課税)で変更なし
  • 限定LP /通常LPで実施している他社乗り換え違約金負担額は最大49,000円(不課税)で変更なし
  • 契約時に強制加入オプションが2種類存在

相変わらずWiMAXプロバイダーで非常にお得な価格で提供しているGMOとくとくBBが「違約金上限が1,100円(税込)」になったことでさらに利用しやすくなりました。

11ヶ月目に「GMOのプロバイダーメール」に来るキャッシュバック手続きメールに沿って手続きを行うと12ヶ月目に23,000円(不課税)のキャッシュバックがもらえるということもあり、非常にお得な料金で最新WiMAX +5Gを利用できます。

端末費用が全額自己負担となった点はマイナスポイントですが、総額費用で見れば実質的に値下げとなります。

中途解約時に端末残債が請求される点や、キャッシュバック手続きメールがGMOのプロバイダーメールに届く点に注意すれば非常にお得にWiMAXを利用できます。

河村

23,000円(不課税)のキャッシュバックは当サイトからの限定LPでのみ適用となるため注意してください!

BIGLOBE WiMAX +5Gの変化

引用:https://join.biglobe.ne.jp/mobile/wimax/5g/
変更点
  • 契約期間が12ヶ月→なしに変更
  • 解約違約金が1,100円(税込)(12ヶ月以内解約)から無料に変更
  • クレカ払い/口座振替時共通して端末費用分を月額費用から割引(913円(税込)×24ヶ月分)
  • 翌月にもらえるキャッシュバック金額が15,000円(不課税)から5,000円(不課税)へ減額
変更されなかった点
  • 契約翌月にキャッシュバック(手続きは必要)
  • 口座振替選択時は端末費用は代引きで一括支払いのみ(代引き手数料440円(税込)+毎月の振替手数料220円(税込)/月加算)

元々、解約違約金が安価で契約ハードルが低かったBIGLOBE WiMAXは端末費用分を月々割引くキャンペーンのおかげで非常に安く利用できるようになりました。

クレカ払いに比べると口座振替払いの方が月額費用がお得になっているため、口座振替でWiMAXを利用したい場合は第一選択となるでしょう。

ただし、口座振替の場合は代引きで端末費用の一括精算が必要となっているため、一時的な初期費用負担が苦にならない方に限ります。

カシモWiMAX +5Gの変化

引用:https://www.ka-shimo.com/wimax
変更点
  • 契約期間が2年もしくは3年だったものが契約期間なしのワンプランに変更
  • 解約違約金が一律廃止
  • Amznonギフト券20,000円分プレゼントが廃止
  • 端末費用が有料に変更
  • 端末費用を分割払いに指定した時のみ端末費用分を月額費用から割引(605円(税込)×36ヶ月分)
  • プラスエリアモード利用料が無料(3年プランのみ)から有料に変更(1,100円(税込))
変更されなかった点
  • 契約月以降は月額料金の値上げなし
  • Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01が選択できなくなった

カシモWiMAXは契約期間を廃止し、ワンプランになったことで非常にわかりやすくなりました。

契約月以降の料金が値上がりしないのも魅力の一つです。

端末費用は有料となってしまいましたが、同額の分割払い分を月額費用から割り引くキャンペーンを実施しているため、36ヶ月以上利用する方であれば実質端末費用は無料となります。

人気端末のGalaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01が選択できなくなったため、モバイルルーターであればバッテリー駆動時間が短いX11でもよい方、ホームルーターメインでの利用を検討している方におすすめできるでしょう。

Broad WiMAX +5Gの変化

引用:https://wimax-broad.jp/lp/5g/
変更点
  • 契約期間が2年もしくは3年だったものが契約期間なしのフリープラン/24ヶ月契約のバリュープランに変更
  • バリュープランの解約違約金上限が3,883円(税込)に変更(24ヶ月以内の解約時に請求)
  • クレカ支払い+強制加入オプション2種で初期費用20,743円(税込)が無料になるWEB割キャンペーンを適用した際、24ヶ月以内に解約するとキャンペーン違約金10,450円(税込)が請求されていたが一律廃止
  • 口座振替が申し込み画面から選択できるように変更
変更されなかった点
  • クレカ支払い+強制加入オプション2種で初期費用20,743円(税込)が無料になるWEB割キャンペーンは継続。クレカ払いにしないと初期費用20,743円(税込)が請求される

順位を大きく落としてしまったBroadWiMAXは、違約金なしのプランや違約金上限を引き下げたのは好印象でしたが、結果的に総費用は他社と比べて若干高額となっています。

WiMAXプロバイダーで唯一、契約事務手数料以外の「初期費用」請求については変わらず、クレカ払いにしないとそれが無料にならないという仕様が変更されなかった点についてはちょっと残念です。

河村

WEB割キャンペーン違約金が廃止されたのは好印象でしたが、そもそもそれであれば初めから口座振替の選択肢を廃止し、初期費用自体も廃止した方がよかったのではないかと思ってしまいます。

WiMAX 2+契約者向けの「契約変更特別プラン」についても準備ができていないようで、2022年9月以降に対応するとのことです。

代わりに株式会社グッド・ラックが提供する「WiFi革命セット」「モバレコAir5Gプラン」を案内するなど、対応が後手になっているような印象を受けました。

(株式会社リンクライフは株式会社オールコネクト傘下、株式会社グッド・ラックもオールコネクト傘下です)

まとめ| WiMAXの料金プランが脱違約金ビジネスへと変化

WiMAXといえば、料金プランが非常に複雑で、違約金が高額となっていることから「違約金によるユーザーの囲い込み=違約金ビジネス」という側面が非常に大きかったような印象があります。

今回の改正電気事業通信法施行を受けて、ユーザー保護を考えた良心的なサービスに生まれ変わったと評価しています。

河村

クラウドWiFiなど、以前から縛りなしプランのみを提供してきた良心的な事業者もいましたが、これでようやくポケット型WiFi界隈が健全化することでしょう。

また、この法律の施行前にUQコミュニケーションズ株式会社が前倒して「全プラン契約期間なし」とした決断は回線提供元の威厳を示した形となっていたのだと考えるようになりました。

最近ではGreenWavesでの執筆は少なくなりましたが、通信界隈の紹介については外部メディアを通して発信させていただいています。

興味を持った方はそちらも合わせてご覧いただければ幸いです。

この記事の執筆者

河村亮介(カワムラリョウスケ)

GreenEchoes Studio代表

通信系サービスの比較を専門に自社メディアの運営のほか複数メディアでの執筆監修も担当しています。利用者のニーズに沿ったサービス提案が得意です。最近ではWEBライターの必須アイテムでもあるキーボードの専門家としても活動中。

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GreenWaves著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 GreenWaves責任者/事業代表

スマートフォンの乗り換え案内と通信費用節約の専門家です。キャリア・格安スマホに関する知識をはじめ、モバイルWi-Fiルーターや固定回線など通信関連全般に精通しています。専門知識を活かし、UQ WiMAX公式メディアへの寄稿など、様々な媒体で回線系記事の執筆・監修を手がけます。WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表。プロフィールは一番左のリンクマークからご覧頂けます。