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クラウドSIM採用WiFiルーターの速度(実測値)と繋がりやすい回線についての調査結果

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当サイトは運営上の理由により更新を停止しております。
最新情報については反映されていない場合がございますので、詳細や最新情報については公式サイトをご参照くださいませ。

本記事の最新の内容は下記をご覧ください。

https://greenwaves.jp/wifi/cloudsim-survey-results/

追記:比較調査でソフトバンク回線にしか繋がらないのは、販売代理店側でクラウドSIMの回線使用状況を制限できる可能性が高まりました。

https://greenwaves.jp/wifi/cloudsim-softbank/

どんなときもwifiを契約して半年が過ぎました。

通信速度に特に不満はなく、平均速度はおおむね30Mbps程度となっています。

しかし気になることは…ソフトバンク回線しか選択されないということです。

本記事では実際のどんなときもwifiの通信速度と繋がりやすい回線の種類を調査し、それについての考察を行っていきます。

管理人

wifiルーターの対応Bandは

ドコモ→band1/19

au→band1/18/26

ソフトバンク→band1/3/8

に対応していれば繋がりやすいです。

本記事の測定結果はどんなときもwifiだけでなく、クラウドSIM採用のwifiルーター全般に共通することです。

どんなときもwifiを検討している方も、それ以外のクラウドSIM採用のwifiルーターを検討している方にも当てはまります。

【お知らせ】2022年7月1日の改正電気事業通信法施行に伴い、掲載サービスの料金プランが大きく変更されている場合があります。随時修正を行なっておりますが、最新のプランについては公式サイトをご参照くださいますようお願いいたします。


 

先に結果から発表

繋がりやすい回線の結果はこのようになりました。

サービス名 使用端末 屋内で繋がりやすい回線 屋外で繋がりやすい回線
hi-ho GOGO wifi GlocalMe U2s ソフトバンク回線(Band8)
×au 4G LTE
ソフトバンク回線(Band1/3/41)
>>ドコモ回線(Band3)
=au回線(Band41)
クラウドWiFi
めっちゃwifi
どんなときもwifi
よくばりwifi
Mugen Wi-Fi
フジワイファイ GlocalMe G3
hy-fi GlocalMe G4 au回線(Band18/26)
>>ソフトバンク回線(Band8)
ソフトバンク回線(Band1/3)
>>ドコモ回線(Band1/3)
Mugen Wi-Fi
限界突破wifi jetfon P6OEM

考察の結果、下記のことが分かりました。

考察で分かったこと

  1. 屋内/屋外で繋がりやすい回線が違う
  2. 採用するクラウドSIMwifiルーターの対応Bandによって繋がりやすい回線が違う
  3. 確率的に言うとソフトバンク回線が選択される可能性が高い

→最新調査で端末によって繋がりやすい回線に違いはなく、販売店側のクラウドSIMの設定によるものの可能性が高いことが判明

https://greenwaves.jp/wifi/cloudsim-softbank/

また、クラウドSIM採用のwifiルーターの通信速度の実測値は、CA※後述非対応のため

  • 最大50~75Mbps程度が目安

ということが分かりました。

下記にランキングを掲載していますので是非ご覧ください。

https://greenwaves.jp/wifi/hikaku/

実際の通信速度を計測

BP2-どんなときもwifi速度測定風景

(測定場所はスターウォーズ最後のジェダイのポップ前。翌日はもちろん真っ先に見ました。往年のスターウォーズファンです。)

  • 測定日時:2019年12月19日13時30分―14時30分
  • 測定場所:新潟市中央区中心市街地/新潟市西区郊外の合計12か所
  • 測定方法:どんなときもwifiを接続したスマートフォン(Huawei P20pro)の通信速度測定アプリ(Speedtest®)を使用

 

Speedtest - インターネット速度

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開発元:Ookla
無料
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実際に測定した結果は下記の通りです。

測定場所 場所 接続回線 下り速度(Mbps) 上り速度(Mbps) Ping
(mm/sec)
ローソン万代店 屋外 Softbank 12.5 6.75 34
BP1-2階 屋内 Softbank 24.4 28.3 30
BP1-4階 屋内 Softbank 46.5 25 28
BP2-2階 屋内 Softbank 49.5 28.4 27
BP2連絡通路 屋外 Softbank 11.8 27.4 30
バスセンター広場 屋外 Softbank 8.99 4.77 39
バスセンター1階 屋内 Softbank 17.7 3.11 28
伊勢丹B1F 地下 Softbank 25.7 22.3 31
ラブラ4階 屋内 Softbank 35.4 23.3 31
ラブラB1階 地下 Softbank 25.7 22.3 31
スタバ前 屋外 Softbank 4.92 8.85 27
知遊堂駐車場 屋外 Softbank 28.8 27 42

 

下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
平均値 24.3 19.0 31.5
新潟市の測定風景を見る

ローソン万代店(新潟市中央区市街地)

測定場所 場所 接続回線 下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
ローソン万代店 屋外 Softbank 12.5 6.75 34

ビルボードプレイス1-2階(新潟市中央区市街地)

測定場所 場所 接続回線 下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
BP1-2階 屋内 Softbank 24.4 28.3 30

ビルボードプレイス1-4階(新潟市中央区市街地)

測定場所 場所 接続回線 下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
BP1-4階 屋内 Softbank 46.5 25 28

ビルボードプレイス2-2階Tジョイ万代内(新潟市中央区市街地)

測定場所 場所 接続回線 下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
BP2-2階 屋内 Softbank 49.5 28.4 27

ビルボードプレイス1-2連絡通路(新潟市中央区市街地)

測定場所 場所 接続回線 下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
BP2連絡通路 屋外 Softbank 11.8 27.4 30

万代バスセンター広場(新潟市中央区市街地)

バスセンター2階

測定場所 場所 接続回線 下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
バスセンター広場 屋外 Softbank 8.99 4.77 39

万代そば(バスセンターのカレー)前(新潟市中央区市街地)

測定場所 場所 接続回線 下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
バスセンター1階 屋内 Softbank 17.7 3.11 28

新潟伊勢丹B1F(新潟市中央区市街地)

測定場所 場所 接続回線 下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
伊勢丹B1F 地下 Softbank 25.7 22.3 31

ラブラ万代4階LOFT前(新潟市中央区市街地)

測定場所 場所 接続回線 下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
ラブラ4階 屋内 Softbank 35.4 23.3 31

ラブラ万代B1F(新潟市中央区市街地)

測定場所 場所 接続回線 下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
ラブラB1階 地下 Softbank 25.7 22.3 31

万代スクランブル交差点脇スターバックスコーヒー(新潟市中央区市街地)

測定場所 場所 接続回線 下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
スタバ前 屋外 Softbank 4.92 8.85 27

知遊堂駐車場(新潟市西区郊外)

測定場所 場所 接続回線 下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
知遊堂駐車場 屋外 Softbank 28.8 27 42

※新潟市郊外

通信速度測定結果の傾向

12か所の測定の結果、平均値は下記のとおりです。

下り速度
(Mbps)
上り速度
(Mbps)
Ping
(mm/sec)
平均値 24.3 19.0 31.5

測定結果を見ると、以下の3点の特徴がみられました。

  1. 遮蔽物がある場所の方が通信速度が速くなる傾向がある
  2. 通信回線はいずれもソフトバンク回線
  3. 郊外の屋外では遮蔽物がないのに高速通信が出来た
測定場所 遮蔽物の有無 接続回線 下り速度(Mbps) 上り速度(Mbps) Ping
(mm/sec)
BP2-2階 あり Softbank 49.5 28.4 27
BP1-4階 あり Softbank 46.5 25 28
ラブラ4階 あり Softbank 35.4 23.3 31
知遊堂駐車場 なし Softbank 28.8 27 42
伊勢丹B1F 非常にあり Softbank 25.7 22.3 31
ラブラB1階 非常にあり Softbank 25.7 22.3 31
BP1-2階 あり Softbank 24.4 28.3 30
バスセンター1階 あり Softbank 17.7 3.11 28
ローソン万代店 ややあり Softbank 12.5 6.75 34
BP2連絡通路 ややあり Softbank 11.8 27.4 30
バスセンター広場 ややあり Softbank 8.99 4.77 39
スタバ前 ややあり Softbank 4.92 8.85 27

以上の3点について順に考察します。

測定結果を踏まえての考察①-通信回線について

まず注目したいのは

  • いずれも通信回線はソフトバンク回線

という点についてです。

遮蔽物と通信速度の関係

どんなときもwifiを含むモバイルルーターは、スマートフォン同様に無線(LTE=4G回線)で通信をしています。

LTE回線はそれぞれの帯域ごとに「Band」と呼ばれていて、低い周波数から高い周波数まで様々な電波が存在します。

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総務省データ(移動通信システム用周波数の割当て状況)

参考:平成30年度 携帯電話・全国BWAに係る電波の利用状況-総務省

これらの周波数によって、特性が違います。

低い周波数帯(700-900MHz)の特性
  • 遮蔽物に強く建物の中でも繋がりやすい
  • 高い周波数帯に比べると速度が出にくい
高い周波数(1.5-2.5GHz)の特性
  • 遮蔽物に弱く建物の中では繋がりにくい
  • 低い周波数帯に比べると速度が出やすい

参考:FDD-LTEとTD-LTEの違いを知ろう

GlocalMe U2sの対応バンドと通信回線について

クラウドSIM採用のwifiルーターの特徴として、どんなときもwifi公式サイトでは以下のような説明がされています。

どんなときもWiFiならクラウドwifi技術により、1枚のSIMにエリアが限定されることなくトリプルキャリアネットワークに対応で幅広いエリアでご利用いただけます

※提供エリアは各キャリア公表のLTEエリアとなりますが、本サービスの端末が対応している帯域のみご使用いただけます。携帯電話の対応帯域とは異なりますのでご注意ください。
※接続する回線キャリアは自動で割り当てており、お客様にて選択することはできません、予めご了承ください。

~中略~

※ソフトバンク/ドコモ/auのネットワーク・LTE回線に対応。ご利用いただくエリアや建物の環境によって最適な通信キャリアの回線を自動で掴みます。(お客様でのキャリア選択不可)
ただしエリア内であっても電波の届きにくい場所や本製品の対応帯域外のご地域など一部ご利用いただけない場合が御座いますので予めご了承ください。

引用:どんなときもwifi

注目したいのは

※提供エリアは各キャリア公表のLTEエリアとなりますが、本サービスの端末が対応している帯域のみご使用いただけます。

という点です。

これはGlocalMe U2sの対応バンド以外では繋がらないということです。

ソフトバンク/ドコモ/auのネットワーク・LTE回線はそれぞれ下記のようになっており、一部通信可能帯域が異なっています。

LTE
バンド
周波数帯 ドコモ au Softbank
1 2.1GHz
ほとんどがこれ

ドコモ・ソフトバンクに比べると弱い。
18と組み合わせることで威力発揮

ほとんどがこれ
3 1.7GHz
東名阪限定

エリア広く高速通信可
8 800MHz
通信エリアカバー広く繋がりやすい
11 1.5GHz
重要度低い

重要度低い
18 800MHz
Band1と組み合わせて威力発揮
通信エリア広い
19 800MHz
Band1の補足的意味合
21 1.5GHz
重要度低い
26 800MHz
Band1と組み合わせて威力発揮
通信エリア広い
28 700MHz
重要度低い

重要度低い

重要度低い
41 2.5GHz
WiMAX2+

AXGP
42 3.5GHz
CAで使用

CAで使用

CAで使用
管理人

wifiルーターの対応Bandは

ドコモ→band1/19

au→band1/18/26

ソフトバンク→band1/3/8

に対応していれば繋がりやすいです。

この表にどんなときもwifiが使用している端末「GlocalMe U2s」の通信可能バンドを照らし合わせてみます。

※ちなみに「GlocalMe G3」も同様の対応Bandとなっています。

LTE
バンド
U2s/G3 ドコモ au Softbank
1
ほとんどがこれ

ドコモ・ソフトバンクに比べると弱い。18と組み合わせることで威力発揮

ほとんどがこれ
3
東名阪限定

エリア広く高速通信可
8
通信エリアカバー広く繋がりやすい
18
Band1と組み合わせて威力発揮
通信エリア広い
19  〇
Band1の補足的意味合
26
Band1と組み合わせて威力発揮
通信エリア広い
41  〇
WiMAX2+

AXGP

さらに対応しているバンドのみを整理しましょう。

LTE
バンド
U2s/G3 下り周波数 ドコモ au Softbank
1 2GHz
ほとんどがこれ

ドコモ・ソフトバンクに比べると弱い。
18と組み合わせることで威力発揮

ほとんどがこれ
3 1.7GHz
東名阪限定

エリア広く高速通信可
8 900MHz
通信エリアカバー広く
繋がりやすい
19  〇 880MHz
Band1の補足的意味合
41  〇 2.5GHz
WiMAX2+

AXGP

屋内での繋がりやすい回線は低い周波数帯になるので、繋がりやすい回線は下記のようになります。

LTE
バンド
U2s/G3 下り周波数 ドコモ au Softbank
8 900MHz
通信エリアカバー広く
繋がりやすい
19  〇 880MHz
Band1の補足的意味合

繋がりやすい回線で絞ると、ドコモ回線・ソフトバンク回線のみとなり、Band19が補足的な意味合いということを考えると、優先的にソフトバンク回線につながるのは整合性が説明できます。

どんなときもwifiはau 4G LTE回線(プラチナバンド)に繋がりにくい

こうしてみると、au回線のプラチナバンドの対応がBand1しかありません。

auのプラチナバンドの特徴はBand1,18,26が3つあって初めて繋がりやすくなります。(4×4MIMO対応機種のみ)

残念ながらU2sはBand1しか対応していないため、「最も繋がりやすい電波をつかむ」というクラウドSIMの特性上、au 4G LTE回線(プラチナバンド)は繋がりにくいということが分かりました。

測定結果を踏まえての考察②-遮蔽物の有無での繋がりやすさについて

次に注目したいのは

  • 遮蔽物のある所ほど通信速度が速い傾向があった

という点についてです。

消去法で繋がりやすい回線を考える

LTE
バンド
U2s/G3 下り周波数 ドコモ au Softbank
1 2GHz
ほとんどがこれ

ドコモ・ソフトバンクに比べると弱い。
18と組み合わせることで威力発揮

ほとんどがこれ

こちらの対応表を見ると、ドコモ・ソフトバンクで一番繋がりやすいとされているBand1が2GHzなので、ビル街などの建物が多い場所では繋がりにくい傾向があるため、おそらくどんなときもwifiを屋内で使った場合、Band1には繋がりにくい状況になります。

LTE
バンド
U2s/G3 下り周波数 ドコモ au Softbank
3 1.7GHz
東名阪限定

エリア広く高速通信可

続いて、エリアの広いソフトバンクのBand3(1.7GHz)が上がりますが、これも周波数帯が高いため繋がりにくいと考えられます。

LTE
バンド
U2s/G3 下り周波数 ドコモ au Softbank
8 900MHz
通信エリアカバー広く
繋がりやすい
19  〇 880MHz
Band1の補足的意味合
41  〇 2.5GHz
WiMAX2+

AXGP

最後に残る3つの周波数で言うと、Band41は高い周波数のため屋内では繋がりにくいと考えられます。

Band19はドコモのみ通信可能な周波数で、Band1に対して補足的に使われるのでこちらも繋がりにくいと考えられます。

最後に残ったのはソフトバンク回線で且つ900MHzで繋がりやすいBand8のみです。

ソフトバンク回線は消去法で繋がりやすいことが判明

このように繋がりやすい周波数を自動的に探していった結果、ソフトバンク回線が最も繋がりやすいという結論に達しました。

よって、建物の中などの遮蔽物で囲まれた場所ではソフトバンク回線しか繋がらないというのはクラウドSIMの特性というよりも、どんなときもwifiが採用している端末に由来するものだということが分かりました。

測定結果を踏まえての考察③-屋外でもソフトバンク回線で高速通信ができたことについて

唯一、屋外で高速通信ができたのは新潟市西区郊外の駐車場での測定の時のみでした。

市街地との違いとしては

  • 周りに高い建物が存在しなかった
  • 地域特性

という2点がありました。

遮蔽物がない場合は高い周波数帯につながる可能性が高い

重複になりますが、クラウドSIMの特性として

電波の受信強度・通信速度の安定性・使用データ量などのあらゆる条件を踏まえた上で、その場所・時間帯・利用状況における最適なSIM(回線)を自動割当!例えば、auが圏外の地域でソフトバンク/ドコモが利用可能地域であれば自動で利用可能な回線に切り替わり、どこでも快適にお使いいただけます。

最適なSIMを自動的に割り当てる とあります。

これでいうと、遮蔽物がなく開けた場所では、速度が出にくく遮蔽物に強いプラチナバンド(700-900MHz)よりも高い周波数の電波に繋がりやすいことが考えられます。

高い周波数帯でみると

LTE
バンド
U2s/G3 下り周波数 ドコモ au Softbank
1 2GHz
ほとんどがこれ

ドコモ・ソフトバンクに比べると弱い。
18と組み合わせることで威力発揮

ほとんどがこれ
3 1.7GHz
東名阪限定

エリア広く高速通信可
41  〇 2.5GHz
WiMAX2+

AXGP

このBand1/3/41の3つがあります。

Band1の場合、やはりau回線はBand18,26とセットでないと繋がりにくいため、除外されます。

残るはBand3と41ですが、ここから先は地域差が出てくる点かと思います。

  • ドコモのアンテナが多い→ドコモのBand1に繋がる可能性が高い
  • ソフトバンクのアンテナが多い→ソフトバンクのBand1/3/41に繋がる可能性が高い
  • auのアンテナが多い→auのBand41に繋がる可能性が高い

確率的に言えば、ドコモとauの繋がりやすいバンドが1つなのに対して、ソフトバンクの繋がりやすいバンドは3つとなっているので、ソフトバンク回線が繋がりやすい地域が多いと考えられます。

CA(キャリアアグリゲーション)対応端末ではないので単一Bandでしか通信ができない

CA(キャリアアグリゲーション)とは、複数のBandをまとめて1つの帯域に見立てて通信速度を上げるという技術です。

これには4×4MIMOや256QAMといった高速化技術と組み合わせることで実現しています。

参考:キャリアアグリゲーションで超高速通信(au公式)

残念ながらどんなときもwifiをはじめとするクラウドSIM採用のwifiルーターはこれらのCA技術には対応しておらず、単一の回線のみでの通信となります。

よって、このように取捨選択的に単一の回線が選択されるものだと思います。

どんなときもwifi以外の端末での考察

これまでで以下のことが分かりました。

GlocalMe U2s/G3で繋がりやすい回線
  • 屋内では高確率でソフトバンク回線につながる
  • 屋内ではau 4G LTE回線に繋がる可能性は低い

これはどんなときもwifiが採用している「GlocalMe U2s」の対応Bandによるものだと考えられます。

販売店側のクラウドSIMの設定によるものの可能性が高いことが分かりました。

https://greenwaves.jp/wifi/cloudsim-softbank/

ここで他社クラウドSIM採用wifiルーターが採用している端末について見ていきましょう。

サービス名 使用端末
Mugen Wi-Fi GlocalMe U2s/G4
hi-ho GOGO wifi GlocalMe U2s
限界突破wifi jetfon P6OEM
クラウドWiFi GlocalMe U2s
めっちゃwifi GlocalMe U2s
どんなときもwifi GlocalMe U2s
フジワイファイ GlocalMe G3
よくばりwifi GlocalMe U2s
hy-fi GlocalMe G4

 

このように多くのメーカーがGlocalMe U2sを使用しています。

また、フジワイファイのみU2sとBand仕様が同じG3を採用しています。

一方で、無限wifiの「アドバンスプラン」「hy-fi」がGlocalMe G4、限界突破wifiが「jetfon p6 OEM」を採用しています。

各端末対応Bandとドコモ・au・ソフトバンク回線の対応表は下記になります。

U2s/G3 G4 jetfon p6
LTE-FDD Band LTE-TDD Band LTE-FDD Band LTE-TDD Band LTE-FDD Band LTE-TDD Band
1 38 1 34 1 34
2 39 2 38 2 38
3 40 3 39 3 39
4 41 4 40 4 40
5 5 41 5 41
7 7 7
8 8 8
9 9 12
17 12 13
19 13 17
20 17 18
18 19
19 20
20 26
26 28
28
LTE
バンド
下り周波数 U2s/G3 G4 jetfon P6 ドコモ au Softbank
1 2GHz
ほとんどがこれ

ドコモ・ソフトバンクに比べると弱い。
18と組み合わせることで
威力発揮

ほとんどがこれ
3 1.8GHz
東名阪限定

エリア広く高速通信可
8 900MHz
通信エリアカバー広く
繋がりやすい
18 870MHz
1と組み合わせて威力発揮
通信エリア広い
19 880MHz
Band1の補足的意味合
26 890MHz
1と組み合わせて威力発揮
通信エリア広い
28 770MHz ▲実験的 ▲実験的 ▲実験的
41 2.5GHz 〇WiMAX2+ 〇AXGP

このようにU2sと比べると、G4/jetfon P6ともに

  • Band41に非対応
  • Band18,26に対応

という特徴があります。

これらを踏まえて繋がりやすい回線を考察します。

G4/jetfonP6が屋内で繋がりやすい回線

LTE
バンド
下り周波数 U2s/G3 G4 jetfon P6 ドコモ au Softbank
8 900MHz
通信エリアカバー広く
繋がりやすい
18 870MHz
1と組み合わせて威力発揮
通信エリア広い
19 880MHz
Band1の
補足的意味合
26 890MHz
1と組み合わせて威力発揮
通信エリア広い
28 770MHz ▲実験的 ▲実験的 ▲実験的

このように屋内ではプラチナバンド(700-900MHz)が繋がりやすいため、2Bandから選べるau回線が繋がりやすいと考えられます。

次いで、ソフトバンク回線でしょう。

こちらに関しては、カバーエリアが広いほうにつながることになります。

G4/jetfonP6が屋外で繋がりやすい回線

LTE
バンド
下り周波数 U2s/G3 G4 jetfon P6 ドコモ au Softbank
1 2GHz
ほとんどがこれ

ドコモ・ソフトバンクに比べると弱い。
18と組み合わせることで威力発揮

ほとんどがこれ
3 1.8GHz
東名阪限定

エリア広く高速通信可

屋外では、Band1のau回線は期待できません。

よって2Bandカバーしているソフトバンク回線が繋がりやすいと考えられます。

ドコモのカバーエリアの方が優っていた場合、ドコモ回線がつながる可能性もあります。

端末・サービスごとの繋がりやすい回線のまとめ

以下、使いやすい回線とサービスの対応表です。

サービス名 使用端末 屋内で繋がりやすい回線 屋外で繋がりやすい回線
hi-ho GOGO wifi GlocalMe U2s ソフトバンク回線(Band8)
au 4G LTEは繋がらない可能性高い
ソフトバンク回線
>>ドコモ回線(Band3)
=au回線(Band41)
の順で繋がる
クラウドWiFi
めっちゃwifi
どんなときもwifi
よくばりwifi
Mugen Wi-Fi
フジワイファイ GlocalMe G3
hy-fi GlocalMe G4 au回線(Band18/26)に繋がりやすい
次いでソフトバンク回線(Band8)
ソフトバンク回線(Band1/3)
が繋がりやすい
次いでドコモ回線
(Band1/3)
Mugen Wi-Fi
限界突破wifi jetfon P6OEM

このように取捨選択していった結果、クラウドSIM採用のwifiルーターでは採用機種によって繋がりやすい電波が異なることが分かりました。

しかし、これは端末による可能性の話で、実際はクラウドSIMの設定によって制限している可能性が高いことが分かりました。

参考:どんなときもwifi等クラウドSIMWiFiルーターがソフトバンク回線にしか繋がらない理由の考察

クラウドSIMはMVNOとして回線を借用している可能性は低い

クラウドSIMの仕組みは中国グローバル企業「uCloudlink」社が提供しています。

日本では、uCloudlink社の代理店としてクラウドSIM採用のWiFiルーターを各通信事業者がエンドユーザーである私たちに販売しています。

このuCloudlink社は世界140か国200以上の通信キャリアと契約を結んでいることで端末のSIMカードを差し替えることなくそのまま通信が可能となっています。

日本ではドコモ・au・ソフトバンク回線がそれにあたりますが、問題はこの借用契約が

  1. MVNOのように通信回線帯域の一部を借用している
  2. MNOの通信回線帯域をそのまま利用している

のどちらかが不明という点です。

これについて上記三社に直接問い合わせましたが、取引・契約内容にかかわる事象ということで回答を控えるとのことでした。

au回答 ソフトバンク回答 ドコモ回答

参考:ドコモ(法人専用),KDDI(法人問合せ),ソフトバンク(法人専用)

しかし、混雑時間帯の通信速度をみても、CAを利用しない単一回線の実測値とほぼ一致するため、

  • MNOの通信回線帯域をそのまま利用している

と考察しています。

通信速度についてのまとめ

クラウドSIM採用のwifiルーターはキャリアアグリゲーションに対応していないため、単一の通信帯域のみでの通信速度となります。

一般的には通信速度は理論値の半分~1/3程度となっています。

LTEは、データ受信速度が最大150Mbpsの高速通信を実現しています。

参考:いまさら聞けないLTEっていったい何?

よって、実測値としては最大で50-75Mbps程度が目安となっています。

いずれにせよ、今いる場所で最も繋がりやすい電波をつかんでくれるクラウドSIMという次世代通信方式は非常に魅力的です。

下記にランキングを掲載していますので是非ご覧ください。

https://greenwaves.jp/wifi/hikaku/

河村
WiMAXの実質月額費用をデータベース形式で比較しています。是非ご活用ください!

 

 

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GreenWaves著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 GreenWaves責任者/事業代表

スマートフォンの乗り換え案内と通信費用節約の専門家です。キャリア・格安スマホに関する知識をはじめ、モバイルWi-Fiルーターや固定回線など通信関連全般に精通しています。専門知識を活かし、UQ WiMAX公式メディアへの寄稿など、様々な媒体で回線系記事の執筆・監修を手がけます。WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表。プロフィールは一番左のリンクマークからご覧頂けます。