2021年10月にデビューした「E-！WiFi
」
通信系広告サービスを手掛ける「株式会社FREEDiVE」がリリースしたサービスということもあり、他社の料金プランやオプションをよく研究し「独自性の高い料金プラン」になっているのが特徴です。
特に「オプションを複数追加することでサービス料金が割引になる」という仕組みは革新的で、端末補償や「契約期間縛りなし」と言ったユーザーが求めるオプションを追加するほどに月額費用が安価になる可能性がある非常に魅力的なサービスに仕上がっています。
河村マスコットキャラクターは「ペンギン」ではなく「イルカ」とのことです。
ありがとうございます😳
— E-!WiFi【公式】 (@Ewifi_official) November 29, 2021
あっ…名前…電波に強い”モバイルカ”と申します…()🐬
運営企業(https://t.co/6JiSDSmieQ)のモチーフにはクジラ🐳が採用されておりますので、こちらはイルカの身分からポジションを狙っていきたい所存です…👀
今後ともよろしくお願いいたします！
やはり気になるのが「実際にどれくらいの速度が出るか」ということでしょう。
本記事では「E-！WiFi」の実機を用いて7日間の連続計測を行った計測データをもとに「本当に使えるサービスなのか？」ということに対して解説していきます。
河村「ぶっちゃけお得なの？」というところがわかると思います。
- 下り・上り速度共にWEB会議や動画視聴など快適に利用できる通信速度が出る
- 月末などクラウドSIMが低速化しやすい期間でも問題なく使用可能
- 縛り期間なし＋3ヶ月おまとめオプションを使用すれば月額3,498円と破格で利用できるため非常にお得
河村亮介（カワムラリョウスケ）
ポケット型WiFi選びの専門家
通信費節約専門家
「あなたにぴったりのサービスを」をコンセプトに活動するモバイルルーター選びの専門家。UQ WiMAX公式サイトでの記事執筆経験他、複数メディアでの執筆監修も担当。利用者のニーズに沿ったサービス提案が得意。通信費用の削減・節約を進めたい。回線系比較サイト「GreenWaves」運営/WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表。
〈注意書き〉
本測定は公平性を期すために測り直し等は一切しておりません。他テストと同様の環境で計測しています。本テストは通信速度を保証するものではございません。
通信速度は計測場所や条件によって大きく変化します。あくまでも参考までにして頂けたら幸いです。
測定地域は新潟市中央区です。
【お知らせ】2022年7月1日の改正電気事業通信法施行に伴い、掲載サービスの料金プランが大きく変更されている場合があります。随時修正を行なっておりますが、最新のプランについては公式サイトをご参照くださいますようお願いいたします。
E-!WiFiの通信速度に関する基本情報
まずは「E-！WiFi」に関する基本情報について確認していきましょう。
河村E-!WiFiは「いーわいふぁい」と読みます。
単純明快に「良いワイファイ」ということですね。
ユーモアがあって好きです。
E-!WiFiの月額料金プランについて
E-!WiFiの料金プランはシンプルに一つだけ「月間100GBまで使用可能/月額3,718円(税込)」となっています。
契約期間は2年間となっており、中途解約時には下記の契約解除料が発生します。
初月〜12ヶ月：9,900円（税込）
13〜24ヶ月：5,500円（税込）
25ヶ月〜：0円
自動更新はなく、25ヶ月目以降の解約では解約金はかかりません。
ただし、レンタルした端末一式の返却は必要で、欠品があった場合は機器損害金が発生します。（後述）
E-！WiFiは下記3つの契約オプションを取り揃えており、オプションを選択すると「オプション費用が月額費用に加算」される代わりに「ベース料金が値下げされる」という従来のポケット型WiFiにはない割引形態となっているのが大きな特徴。
| 料金 | 割引額 | |
|---|---|---|
| オプションなし | 追加費用なし | 0円(税込) |
| ①故障紛失補償 | 660円(税込) | 220円(税込) |
| ②期間縛りなし | 330円(税込) | 110円(税込) |
| ③3ヶ月おまとめ | 0円(税込) | 330円(税込) |
この3つのオプションを組み合わせることで「ベース料金が割引」になった結果、総支払額も結果として安価になる仕組みとなっています。
| ベース料金 | オプション料金 | 割引額 | 利用者が支払う月額料金 | 1ヶ月あたりの端末代金 (ベース料金－割引額) | |
|---|---|---|---|---|---|
| オプションなし | 3,718円(税込) | 0円(税込) | 0円(税込) | 3,718円(税込) | 3,718円(税込) |
| ①のみ | 3,718円(税込) | 660円(税込) | 220円(税込) | 4,158円(税込) | 3,498円(税込) |
| ②のみ | 3,718円(税込) | 330円(税込) | 110円(税込) | 3,938円(税込) | 3,608円(税込) |
| ③のみ | 3,718円(税込) | 0円(税込) | 330円(税込) | 3,388円(税込) | 3,388円(税込) |
| ①＋② | 3,718円(税込) | 990円(税込) | 440円(税込) | 4,268円(税込) | 3,278円(税込) |
| ①＋③ | 3,718円(税込) | 660円(税込) | 550円(税込) | 3,828円(税込) | 3,168円(税込) |
| ②＋③ | 3,718円(税込) | 330円(税込) | 550円(税込) | 3,498円(税込) | 3,168円(税込) |
| ①＋②＋③ | 3,718円(税込) | 990円(税込) | 770円(税込) | 3,938円(税込) | 2,948円(税込) |
特筆すべきは「期間縛りなしオプション」＋「3ヶ月おまとめオプション」を選択した場合、3つのサービスの中では契約期間縛りなしで最安値となる点です。（3,498円(税込)）
河村「縛りなし月間100GB」ではAiR-WiFiが3,608円(税込)と安価になっていましたが、それを超える安さとなっているのはすごい…！
E-!WiFiの「GlocalMe U3」の端末スペックについて
| 端末 | GlocalMe U3 |
|---|---|
| 画像 |  |
| 海外対応 | 可 |
| スペック | 液晶なし USB Type-C |
| 通信速度 （理論値） | 下り150Mbps 上り50Mbps |
| 回線 | マルチキャリア |
| 連続通信時間 | 約12時間 |
E-!WiFiはクラウドSIMの仕組みを用いているポケット型WiFIのレンタルサービスとなっており、通信に必要な「SIMカード」が仮想化されているためその場所で最も最適な電波で通信できるという特徴を持っています。
クラウドSIM型ポケット型WiFIのシェアNo1端末となっているのがこの「GlocalMe U3」となっており、同時接続台数が10台までとなっているためホームルーターとしても使用できます。
河村液晶画面はないですが、下記方法でスマホのホーム画面に登録しておけばすぐに通信量を確認できます。
E-!WiFi端末の理論値（最大速度）を他サービス端末と比較
E-!WiFiが採用している「GlocalMe U3」の最大通信速度を他サービスと比較してみます。
| サービス名 | 下り最大速度 | 上り最大速度 |
|---|---|---|
| E-!WiFi （GlocalMe U3） | 150Mbps | 50Mbps |
| Mugen WiFi （GlocalMe U3） | 150Mbps | 50Mbps |
| AiR-WiFi （GlocalMe U3） | 150Mbps | 50Mbps |
| WiMAX+5G | 2.7Gbps | 183Mbps |
このように競合サービスと同等の端末を使用しているためスペック的に劣ることはありません。
しかし、WiMAX＋5Gなどに比べると端末スペックは劣ります。
河村クラウドSIMは実測で下り10-20Mbps、WiMAX＋5Gは50-60Mbpsとなっています。実に5倍の開きがありますが、 YouTubeなどの動画サービスをスマートフォンで見る分には下り5Mbps程度の速度が出ていれば問題ありません。通常用途であれば「WiMAXと比べて遅い」というのはデメリットにはならないでしょう。
E-!WiFi実機レビュー
それでは早速「E-!WiFi」の実機を見ていきましょう。
発送はこのようにクロネコヤマトの「宅急便コンパクト」で届きました。
宅急便コンパクトは「対面受け取り」が基本となっています。
自宅を不在にする場合は「クロネコメンバーズ」に加入して受け取り場所を事前に設定しておくと便利です。
大手コンビニ店舗やクロネコヤマト営業所での受け取りも指定可能です。（本人確認のために免許証等の提示が必要です。）
河村そのうちに専用梱包材になるかも知れません…
（リクエストしてみました）
箱の中身はこのようになっています。
- 化粧箱
- 本体（GlocalMe U3）
- USBケーブル（Type C）
- U3マニュアル
- SIMピン
返却時に一つでも欠品があると「機器損害金」の請求があります。
[端末損害金内訳]・SIMピンの汚破損:3,850円(税込)
・ケーブルの汚破損:3,850円(税込)
・説明書類の汚破損:5,500円(税込)
・端末外箱の汚破損:8,800円(税込)
・端末本体の汚破損:22,000円(税込)
えっ！！SIMピン一個で4,000円近く取られるの！？
あれって買えば百円くらいじゃない！！
河村実はこの端末、運営元が卸売事業者から「セット」で仕入れている物なのです。端末返却後は卸売事業者に返品する形となっており、欠品が生じると一つ当たりいくらという損害金が運営元に請求される仕組みとなっています。
そのため、「一つない」だけでも運営元にかなりの損害が出るとのことです。
どうか無くさずに大事に保管してください…
※ちなみにE-!WiFiに関してはリファビッシュ品（返却端末をクリーニング後再利用すること）は使用せず、契約ユーザーにお渡しする端末はすべて新品端末を使用しています。
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E-!WiFiの外観
背面にはSSIDとパスワードが記載 側面には電源ボタンとSIMピン穴 充電はAndroid同様のUSB Type-C
実際の端末を使ってE-!WiFiの通信速度を計測した結果は
それでは早速、実際の通信速度測定結果を見ていきましょう。
- 同一場所での測定（新潟県新潟市中央区）
- 自動計測ツールを用いて10分おきに24時間計測
- 測定期間：2021年10月20日0時~2021年10月26日23時50分
- 試行回数(n)：1008回
| Ping値 | 下り速度 | 上り速度 | |
|---|---|---|---|
| 最も良い値 | 22.0ms | 38.81Mbps | 18.43Mbps |
| 1008回計測の中央値 | 29.0ms | 11.58Mbps | 8.92Mbps |
| 最も悪い値 | 55.0ms | 0.00Mbps※ | 0.00Mbps※ |
このように下り速度は中央値で10Mbps以上、上り速度は8Mbps以上となりました。
河村「爆速！」というわけではありませんが、通常のWEB会議や動画視聴では全く問題なく利用できるレベルです。
スマートフォンベースで使用するのであれば光回線のような「常時100Mbps」は必要ありません。
下り通信速度の高速通信可能割合（10Mbps以上）
| 高速通信割合 （下り速度） | 計測数値 |
|---|---|
| 10Mbps以上 | 55.9％ |
| 15Mbps以上 | 30.8％ |
| 25Mbps以上 | 9.4％ |
E-!WiFiでは10Mbps以上で通信できる割合が1008回中563回となっており、半数以上の試行でクリアしていました。
中央値からのばらつきを見ても、大半は下り7Mbps以上の速度が出ていたため、数値としてはそこまで悪くなく安定した速度をキープできると言えます。
上り通信速度の高速通信可能割合（3Mbps以上）
| 高速通信割合 （上り速度） | 計測数値 |
|---|---|
| 3Mbps以上 | 94.8％ |
| 6Mbps以上 | 83.9％ |
| 8Mbps以上 | 61.4％ |
E-!WiFiでは上り3Mbps以上となっていたのは1008回中955回とほとんどの計測でZoomのグループチャットが安定して利用できる速度となっていました。
河村ポケット型WiFiでは上り速度が低速でWEB会議に使用できないケースも多い中でこの数値は安心できると言えます。
WiMAX2＋は上り速度が1Mbps-2Mbps程度なので残念ながらZoom会議に耐えることができません。
測定日別通信速度の偏移グラフ
速度測定でちょっと気になったこと
これは7日間の連続計測した通信速度を可視化したものです。
混雑時間帯での速度低下等は見られませんでしたが、測定6日目（2021年10月25日20時頃から）に一時的に「下り/上り」の通信速度が「ゼロ」になる時間帯が確認されました。
これはE-!WiFiだけでなく、他のクラウドSIMサービスでも同様に「決まって月末に」見られる現象となっています。
クラウドSIMの仕組みは「クラウドサーバー」と呼ばれる大量に物理SIMカードが挿入された機器から「特定の1枚の仮装SIMカード情報」を端末にダウンロードすることで、あたかもサーバー上のSIMがその場にあるような状態で通信できるのが特徴となっています。
複数の利用者で物理SIMカードをシェアしている状況となっているため、月末が近づくにつれて「そのSIMカードのパケット上限に達して低速化する」SIMカードも増えてくることが考えられるでしょう。
複数のサービス提供事業者から「低速化したSIMカードは自動的に除外されて選ばれない状態になる」と回答をいただいているため、E-!WiFiに関してもそのような仕組みとなっていることはほぼ間違いないと考えています。
ただ、「低速化したことをシステムが感知して別のSIMカードに切り替わる」までにはタイムラグが生じる可能性があり、今回の低速化はそれに該当したためなのではないでしょうか。
河村実際のダウンタイムは5時間程度でした。
低速化した場合、端末を再起動することで使用できるSIMカードに切り替わります。
便利なクラウドSIMですが、この点についてはデメリットといえるため、「低速化した際は再起動する」ことを覚えておく必要があります。
E-!WiFiの通信速度では問題なくインターネットは出来るの？
E-!WiFiの通信速度を改めて振り返ります。
| Ping値 | 下り速度 | 上り速度 | |
|---|---|---|---|
| 最も良い値 | 22.0ms | 38.81Mbps | 18.43Mbps |
| 1008回計測の中央値 | 29.0ms | 11.58Mbps | 8.92Mbps |
| 最も悪い値 | 55.0ms | 0.00Mbps※ | 0.00Mbps※ |
下り約11Mbps /上り約9Mbpsという数値は、スマートフォンで通常の動画利用をする場合や、パソコンでWEB会議をするなどの一般的な利用方法であれば全く問題なく利用できるレベルです。
具体的な動画サービスやWEB会議の推奨通信速度は下記のようになっています。
動画視聴の場合
| 動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
|---|---|
| 4K | 20 Mbps |
| HD 1080p | 5 Mbps |
| HD 720p | 2.5 Mbps |
| SD 480p（標準画質） | 1.1 Mbps |
| SD 360p | 0.7 Mbps |
ビデオ会議の場合
| サービス名 | 必要速度 （上り／下り） | データ消費（1時間） |
 Zoom | 1.5Mbps / 1.5Mbps （グループビデオ） 3.0Mbps / 2.5Mbps （1080pグループチャット） | 約700MB/約700MB （グループビデオ） 約1.3GB /約1.1GB （1080pグループチャット） |
このようにYouTubeなどの動画サービスやZoomなどのWEB会議用途にも十分耐えうる通信速度と言えることがわかります。
河村以外にも高速通信はそこまで必要ありません。
例として1Mbpsでできること・できないことを紹介しますので良ければご覧ください。
E-!WiFiは安心して使えるポケット型WiFiサービス
以上、E-!WiFiの通信速度測定結果と、それを踏まえて「問題なく利用できるのか」とういう点についてお伝えしてきました。
決して「光回線のような高速通信ができるサービス」ではありませんが、料金プランやオプション割引から見ても実直なユーザー本意のサービスだと言えるでしょう。
河村運営責任者はサポートセンター出身の方ですので、契約後の悩みについての知識量はピカイチです。サポートについても期待できると言えます。
契約するのであれば、契約期間縛りなしオプションと3ヶ月まとめ払いオプションを選択すると良いでしょう。
「いつ解約しても契約解除料無料」で月額3,498円(税込)で利用できるのは非常に魅力的です。
ポケット型WiFiをお探しの方、ぜひご検討ください。
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