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X社SIMカードは停止していない?「学生に50GB支援」からみる国内データトラフィックの内情

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管理人コラムです。

どんなときもWIFIの通信障害の余波が続いています。

同時期に通信障害に陥った限界突破WiFiも、その通信障害の発端が「一部キャリアからのSIMカード供給が停止したため」としていますが…大半がX社回線にしか繋がらない国内販売代理店が販売するクラウドSIMWiFiルーターサービス特性を考えると、X社SIMカードの供給が停止したと考えるのが自然でしょう。

https://greenwaves.jp/wifi/softbank-sim-stop/

しかし、新型コロナウィルスによる影響で、学生のオンライン学習を促すために大手3キャリアが「学生に50GB支援」対策を政府に迫られ、これを承諾しました。

参考:BUISINESS INSIDER

当初、X社SIMカードの供給が停止した原因としては、どんなときもWIFI側の説明では「回線トラフィックの急増による」ものとされていましたが…それであればこの要請をソフトバンクが受けられるとは到底思えません。

本記事ではこの矛盾について考察していきます。

https://greenwaves.jp/wifi/donna-error-matome/

【お知らせ】2022年7月1日の改正電気事業通信法施行に伴い、掲載サービスの料金プランが大きく変更されている場合があります。随時修正を行なっておりますが、最新のプランについては公式サイトをご参照くださいますようお願いいたします。


 

大手3大キャリア、学生に50GB無償支援へ

今回、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク(Yモバイル)は4月3日、総務省から要請に応える形で、学生(25歳以下)のデータ容量の追加を「無料」にすると発表しました。

無料となるのは50GB までとなっており、データ容量プランが上限に達した後に50GBまで無料でチャージできるようになります。

KDDI(一部プランでは無料)、ソフトバンクではテザリングオプションに550円(税込)かかるところ、これを無料とするとしています。

上記記事の関係者へのインタビューによると「数百万人が対象になりそう」とのことです。

それだけのユーザーが、スマホを今まで以上に使ったとしても「なんとかネットワークは耐えられるはず」(キャリア関係者)

とのことです。

ネットワークは耐えられるとのことです。

どんなときもWIFIの発表では、通信トラフィックの増加に伴う…という文言とは大きく矛盾しています。

X社SIMカード停止は一部販売店のみへの対応だったのか?

やはり疑問となるのは、どんなときもWIFIが公式で発表した、SIMカードの供給が停止した理由はデータトラフィックの増加のため、という文言と大きく矛盾する点です。

新型コロナウィルスによる影響で国内キャリアのモバイルネットワークはかなりひっ迫してきているのは間違いありませんが、それでも、数百万人に50GB提供しても問題ないレベルということが分かりました。

しかし、実際に当サイトの調査では、ネクストモバイル、G-Call使い放題WiFi、ギガゴリWiFi50GB超プランなどが停止していたこともあり、国内全体でX社SIMの供給が停止したかのように思えました。

しかし、4月7日現在では、新規に「ギガゴリWiFiワールドプラン」や「ZEUS WiFi」というクラウドSIMを使ったパケット無制限WiFiルーターがリリースされており、フジワイファイについては、3月30日時点で「在庫切れ」となっていた全プランが4月6日12時時点で「在庫あり」に変わっています。

公式FUJIWifi

また、現在在庫切れとなっているhi-ho GoGo WiFiの販売担当者へのヒアリングでは

「SIMカードのコントロールは各社によって異なる」

とコメントをいただいており、やはり一部の販売代理店ではサービスが再開できるレベルでX社SIMの供給が再開されたと考えても良い状況となってきています。

hi-ho GoGo Wi-Fiについても、使用している端末「GlocalMe U2s」の端末在庫が不足したことを停止理由としており、SIMカード供給停止についてはまったく触れていません。

このことから、3月時点で「X社SIMの供給が止まった」のは、限界突破WiFiとどんなときもWIFIだけだった可能性があります。

他、よくばりWiFiやTHE WiFiも一時的に通信障害となっていたようですが…詳細は不明です。

クラウドSIMWiFiルーターサービスは国内販売代理店でSIMカードの供給ルートが異なる

SIMカードのコントロールについては、GMOインターネットグループ株式会社様へのヒアリングより

「どんなときもWIFIとはサービス提供元が異なる」

との回答をもらっています。

サービス提供元の大本はuCloudlink社で相違ないため、ここでいうサービス提供元はSIMカードのコントロールをしている、国内販売代理店の元締めである可能性が高いでしょう。

この販売代理店がなんらかの理由でX社SIMカードの供給が受けられなくなったため、同2社のサービスは通信障害に陥ってしまったと推察できます。

X社回線パンクへの不安は減ったが…やはり選ぶべきは信頼できるサービス

4月3日付けでuCloudlink社から公式声明が発表され、今回のクラウドSIMwifiルーターサービスの通信障害に関しては、国内販売代理店側の運営の問題であることが明確となりました。

参考:uCloudlink

フジワイファイがサービス提供を再開したのは、サービス提供に必要な端末等の設備とSIMカードが手配できたためでしょう。

このまま下火になってしまいそうなWiFiルーター界隈でしたが、X社SIMカードが供給されている可能性が高まったため、今後もこれらのサービスは継続できるものと考えています。

やはりそれでも「どんなときもWIFI問題」で学んだように、エンドユーザーである我々は信頼できるサービスを選ぶべきでしょう。

当サイトではランキング記事で安さだけでなく、信頼できるサービスも加味して紹介しております。

https://greenwaves.jp/wifi/unlimited-wifi-ranking/

最近ではWiMAXヘの原点回帰も進んできています。

https://greenwaves.jp/wifi/biglobewimax2plus/

動画需要がさらに高まってくることと思われますので、節約のためにもレンタルWiFiルーターサービスは非常に有効だというのは今後も続きそうです。

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GreenWaves著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 GreenWaves責任者/事業代表

スマートフォンの乗り換え案内と通信費用節約の専門家です。キャリア・格安スマホに関する知識をはじめ、モバイルWi-Fiルーターや固定回線など通信関連全般に精通しています。専門知識を活かし、UQ WiMAX公式メディアへの寄稿など、様々な媒体で回線系記事の執筆・監修を手がけます。WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表。プロフィールは一番左のリンクマークからご覧頂けます。