フジワイファイ、SIM200GBや快適クラウドプランなどのパケット上限引き下げを発表

2020年11月2日、フジワイファイの対象プラン契約者宛にお客様サポートから既存サービスの変更がありました。

対象となるサービスは下記の通りです。

• 4G/LTEいつも快適プラン（2017年2月以前の契約を含む）
• 200ギガプラン（ルーター）
• 200ギガプラン（SIM）
• 快適クラウドプラン
• 100ギガクラウドプラン

変更内容については上記すべて月間パケット上限100GBへ変更、クラウドプランについては海外ローミング停止となります。

フジワイファイによると変更時期は2021年5月末としており、変更後の月額費用に関しては現在調整中とのことで、2021年1月末に再度アナウンスするとしてます。

FUJIWifi 【FUJI SIM】

フジワイファイ、200ギガプランなど大容量プラン変更へ

以下、契約者宛に送られたメール内容の転載です。

平素はFUJI Wifiをご利用いただきましてありがとうございます。

株式会社レグルス　FUJI Wifiお客様サポートでございます。

誠に勝手ながら、回線元の都合により、弊社と回線元又は仕入先の回線仕様に関する契約内容の維持が困難となり、2021年5月から下記プランのサービス内容とご利用料金を変更せざるを得ないこととなりました。

対象のご契約ユーザー様にはご不便ご迷惑おかけしますことをお詫び申し上げます

以下、変更点の確認をお願いいたします。

◆変更日
2021年5月1日0:00

◆対象プランについて
・4G/LTEいつも快適プラン（2017年2月以前の契約を含む）
・200ギガプラン（ルーター）
・200ギガプラン（SIM）
・快適クラウドプラン
・100ギガクラウドプラン

◆変更内容について
・使用可能な月間データ量を100ギガまでとさせていただきます。
・クラウドプランにつきましては国内専用プランとなります。（海外ローミング停止）
※お手元の機器のまま自動で設定が反映されます。

◆変更後の月額利用料金について
現在調整中のため、2021年1月末までにあらためてメールにてお知らせいたします。

2021年5月以降のご利用をご希望されない場合には、大変心苦しいところではござますが、ご解約の案内となりますことご了承の程よろしくお願い申し上げます。
※解約はマイページからお手続きください。当月解約締切日は毎月15日です。
※返送送料はお客様のご負担となりあm巣。

長らくご愛顧いただいている中ご期待に沿えず誠に申し訳ございません。

ご理解ご了承のごど宜しくお願い申し上げます。

このように下記プランで月間100GB上限に2021年5月から変更される見通しです。

変更の理由は「回線元の都合」

株式会社レグルスによると、パケット上限引き下げとなった理由は

回線元の都合により、弊社と回線元又は仕入先の回線仕様に関する契約内容の維持が困難

になったこととしています。

フジワイファイのクラウドプラン、大容量プランに関してはソフトバンク回線を使用したサービスとなっています。

これらはソフトバンクMNOと同等の回線がそのまま使用できる「X社SIMカード」を使用しています。

X社SIMカードについては2020年3月にソフトバンク側から供給条件の変更があったとみられ、2020年5月以降を境に同SIMカードを使用したサービスの月間パケット上限が100GBに引き下げられる事態となりました。

フジワイファイについても2020年5月に快適クラウドプランの廃止、7月にSIM200ギガプランの新規受付が停止しました。

恐らくは契約更新が出来なかった可能性

他サービスが早い段階で大容量プランから月間100GB上限に引き下げられましたが、フジワイファイでは月間100GBを超えるプランは既存ユーザーのみ継続されてきました。

X社SIMカードのコントロールをしているのは回線元であるソフトバンクです。

フジワイファイは回線を持たないMVNOのためコントロール権限は恐らくありません。

今回、パケット上限が変更となったのは、ソフトバンクが現在の容量での更新を許可しなかったためと推察しています。

現在でも月間100GB以上のX社SIMカードを提供している事業者

執筆時点で月間100GB以上の大容量SIMをレンタルしている事業者は「iVideo」くらいでしょう。

【SIMのみプラン】超大容量では月額4,400円で月間250GB～300GBまで使用できるとの回答がありました。

個人向けのレンタルSIMではおおむね月間100GBに制限されてしまった印象ですが、iVideoはその対象になっていない可能性があります。

貸与しているSIMカードが本来は法人向けの可能性も考えられるでしょう。

同様に月間100GB以上でソフトバンク回線を使用しているサービスではTransfoneがありました（※現在では申込終了）

やはり個人向けソフトバンク回線は月間100GB上限は変わらず｜大容量ニーズはクラウドSIMとなる

当サイトでは長らくX社SIMカードの動向を追ってきましたが、最後の砦だったフジワイファイも落ちてしまったという印象です。

やはりこうなってくると、ユーザー数＞用意するSIMカードという構図が成立するデータシェアの仕組みを使った「クラウドSIM」WiFiルーターサービスしか月間100GB以上を実現できるものは執筆時時点ではないように思います。

どんなときもwifiの通信障害以降、総務省からの指導が入ったこともあり、パケット無制限プランからパケット上限ありの新プランへ大半のサービスが移行しました。

最近では月間300GB使用できるプランも出てきています。

「クラウドSIM＝通信障害」の認識が広がってしまいましたが、決してクラウドSIMが悪いわけではありません。

運用の仕方に問題があります。

最近では各社慎重に運用するようになってきているため、どんなときもwifiの二の舞になる可能性は低いでしょう。

ただし、クラウドSIMは運営元で速度コントロールが可能なサービスとなっています。

月額費用が同じ、端末が同じでも運営会社が異なることで通信速度も大きく異なってきます。

どんなときもwifiサービス終了したこれからは、通信品質でサービスを選ぶフェーズに移行しました。

当サイトでは引き続き各種クラウドSIMサービスの実測値のデータを計測・公開することでユーザーの皆様に安心したサービスを紹介していきます。

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