当サイト「GreenWaves」ではモバイルWiFiの最新動向について調査しています。
本記事では2020年上半期(1月~5月)に起きた出来事をまとめて、最新のモバイルWiFiルーター、ポケット型WiFiルーターの動向を報告します。
下半期はこちら
【お知らせ】2022年7月1日の改正電気事業通信法施行に伴い、掲載サービスの料金プランが大きく変更されている場合があります。随時修正を行なっておりますが、最新のプランについては公式サイトをご参照くださいますようお願いいたします。
2020年上半期(1月~5月)のモバイルWiFi界隈の動きまとめ
時系列にまとめていきます。
2020年1月
2020年3月
- ネクストモバイルパケット無制限プラン終了を発表(3月20日)→X社SIMカードを用いたサービスの多くが新規受付を停止
- どんなときもWiFiが再度大規模通信障害に見舞われて、復旧しない状況が続く
- どんなときもWiFiが回線確保のために回線休止協力要請を発表
- GMOとくとくBBから「ギガゴリWiFiワールドプラン」の提供予約を開始(3月23日)
- 限界突破wifiが大規模通信障害に見舞われて、違約金免除での解約を発表
- どんなときもWiFiと限界突破wifiの通信障害対応に大きな差が見られたことがSNSで話題に
2020年4月
- どんなときもWiFiが新規受付を停止(4月3日)
- どんなときもWiFiが無償解約受付フォームを設置(4月8日)
- どんなときもWiFiが3月末解約ユーザーに返金を発表
- どんなときもWiFiが違約金免除での解約を示唆(4月15日)→これで月間25GB制限組が誕生しました。
- よくばりWiFiが新規受付を停止(4月18日)
2020年5月
- どんなときもWiFi通信障害報告フォームが閉鎖
- どんなときもWiFi25GB制限組に対して別SIMカードで通信する方法を解説
- どんなときもWiFiの通信障害からクラウドSIMWiFiルーター全般に疑惑の目が向けられる→WiMAXが再度流行する
- ギガゴリWiFiワールドプランが新規受付を停止(5月19日)
- どんなときもWiFi不安を受けて、ZEUSWiFiがクラウドSIMの仕組みの一部をメディアに公開する(5月20日)
- GreenWavesとして、X社SIMカードに対する考察を投稿→大手MVNO社長にコメントをいただく(5月23日)
2020年上半期モバイルWiFi界隈の総括
ざっと振り返ってきましたが…上半期はどんなときもWiFiが主役でした。
後述する下半期も実はどんなときもWiFiが主役です。
やはり2020年3月の通信障害はとんでもない事態になりましたね…管理人個人としては2月末の通信障害時に解約したのですが、それ以降は違約金免除での解約を打ち出さず、不満の声も聞かれました。
回線休止をしてまで守りたいものが何だったのかはご想像にお任せします。
また限界突破wifiについては、大規模通信障害からパケット上限ありのプランにすぐさま変更し、社長の謝罪動画が非常に好印象だったようでむしろ販売件数は伸びたとのことでした。
やはりサービスは利用者あってのことなので、こういう誠実な企業は好きです。
X社SIMカードの供給状態については、2020年12月時点では特に変わりはないようです。
ですが、2020年1月~5月にかけて大幅に卸値の変更やパケット上限の変更があったようで、各社月間100GB以上のプランは軒並み廃止となりました。
どんなときもWiFiの通信障害真っただ中にリリースしたギガゴリWiFiワールドプランも5月にあっけなく新規受付を停止…この事態は予測できていたのではないでしょうか。
現在ではクラウドSIMも含めて月間100GB程度のサービスが主流となっています。
まとめ|テレワークやオンライン授業を考える
2020年上半期は新型コロナウィルスの蔓延により緊急事態宣言が出され、人々の生活様式が大きく変化しました。
テレワークやオンライン授業といったワードが多く聞かれるようになり、今まで以上に通信が生活インフラの一部であるということを痛感した人も多いのではないでしょうか。
こうした爆発的な無線データ通信トラフィックの増加で苦しんだのは恐らくソフトバンクだったのではないでしょうか。
WiMAXを除く○○WiFiというモバイルWiFiルーターの多くはX社SIMカードを用いており、現在もそれは変わってません。
卸値の変更やパケット上限の変更も、この事態を予測してのことだったのではないかと今では思います。
最近ではまた新型コロナウィルス第三波が到来していますが、テレワークが増えたという言葉は聞かなくなりました。
やはり緊急事態宣言でも出されない限りは出社して働く人が今でも多いのでしょう。
また、文科省もオンライン授業については対面指導の方針を高校以外では崩さない方針が判明しており、諸外国に比べると日本はまだまだ重要なところがアナログで、インターネットリテラシーについても未熟な部分が多いように思います。
ですが、コロナ前に比べると確実にオンラインでのビジネスは増えてきました。
学会参加や会議、打ち合わせなどZoomを用いて行うことが増えてきています。
こういったニーズにおいては、固定回線のように工事を必要とせず、手軽に大容量通信が安心してできるモバイルWiFiルーターが重宝されるでしょう。
ただしサービスによっては十分にビデオチャットができないケースもあるため注意が必要です。
それでは後半は、2020年下半期総まとめをお楽しみください。