ドコモ・au・ソフトバンクの中古スマートフォンが利用者以外でもSIMロック解除可能に|中古端末格安SIM市場の起爆剤になるか
2020年10月1日、ソフトバンクはスマートフォンの中古端末のSIMロック解除を同社サイトおよび店頭で行うことを発表しました。
これは総務省発表の「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン(令和元年 11 月 22 日最終改正)」における6-(3)を受けてのことと見られます。
移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン|総務省
これで2020年10月1日~ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアで、自分が新規に購入したものでないキャリア製スマートフォンのSIMロック解除が行えることとなりました。
記事体裁上、ネットワーク利用制限の詳細や各社のSIMロック解除条件については記事後半に記載しております。
目次からジャンプしてご利用ください。
中古端末のSIMロック解除の場合、キャリアによって若干の違いも
中古端末のSIMロック解除の場合、当該端末残債が支払われていることが一つの条件となります。
- 一括購入で支払いが完了している:ネットワーク利用制限「〇」
- 分割購入で支払いが完了している:ネットワーク利用制限「〇」
- クレジットカード分割払いで支払い中:ネットワーク利用制限「△」
- 口座引き落とし分割払いで支払い中:ネットワーク利用制限「△」
※3の場合、ドコモ・auであれば購入から100日以下でもSIMロック解除可能/ソフトバンクについては記載がないため恐らく不可
※4の場合、3キャリア共に購入から101日以上経過していればSIMロック解除可能
当サイトの調査によると、キャリアの中古端末のSIMロック解除要件については支払い方法によって若干の違いが存在することがわかりました。
一括購入の場合では3社共通して即日SIMロック解除が可能となっています。
ドコモ・auでは分割購入の場合でも、支払い方法にクレジットカードを指定している場合、購入から100日以内(=即日)でもSIMロック解除可能です。
しかし、ソフトバンクのみ、クレジットカードでの分割購入を選択した場合でも購入から101日以上経過していないとSIMロック解除ができない(=サイトに記載がない)ということだと思われます。
<3社共通条件(一括購入の場合)>
- 一括購入の場合
- ネットワーク利用制限がかかっていない
<ドコモ・au共通条件(分割払いの場合)>
- 分割購入から101日以上経過している
- クレジットカードでの分割購入の場合、100日以内でSIMロック解除可能
<ソフトバンクのみ(分割払いの場合)>
- 分割購入から101日以上経過している
- クレジットカードでの分割購入の場合でも101日以上経過していないと不可(サイト上に記載なし)
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注意事項|SIMロックを解除しても当該端末がすべてのキャリアで使えるわけではない
SIMロックを解除したからといって、すべての端末が同じようにどのキャリアでも使えるようになるとは限りません。
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あくまでもその端末は、利用予定のキャリアが使っている電波周波数帯域(=Band)に対応している必要があります。
対応Band一覧は下記の通りです。
※5GからBand表記が[n=]表記に変更
ネットワークおよび周波数(5G) | |
docomo | 必須:n77(n78内包) 補足的:n79,n257(n258,n261内包) |
au | 必須:n77(n78内包) 補足的:n257(n258,n261内包) |
必須:n77(n78内包) 補足的:n257(n258,n261内包) |
|
楽天モバイル | 必須:n77(n78内包) 補足的:n257(n258,n261内包) |
ネットワークおよび周波数(LTE) | |
docomo | 必須:Band1/19 補足的:Bans3(東名阪限定) /21/28/42 |
au | 必須:Band1/18/26 補足的:Band11/28/41(WiMAX)/42 |
SoftBank | 必須:Band1/3/8 補足的:Band11/28/41(ソフトバンクエアー)/42 |
楽天モバイル | 必須:Band3(自社回線)/18・26(au回線) |
SIMロックを解除して使用したい端末が使用予定のキャリア周波数帯域に対応しているかどうかについては
機種名+対応Band
で検索してください。
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ネットワーク利用制限について(〇・△・×)
中古端末を含めたスマートフォン端末では、ネットワーク利用制限というものが存在します。
ネットワーク利用制限は端末の残債と支払い継続の有無によってかかります。
ネットワーク利用制限がかかると、キャリアから通信に制限がかけられてしまい一切の通信ができなくなります。
端末の利用制限の状況に関しては、各社個別ページへアクセスし、端末固有製造番号(=IMEI)を入力することで判定結果が見れます。
ネットワーク利用制限 | 説明 |
〇 | 端末代金完済済み 利用制限リスクなし |
△ | 端末残債あり 今後支払いが滞ると利用制限リスクあり |
× | 端末残債が支払われずに利用が制限されている状態 |
<用語解説>
白ロム:ネットワーク利用制限が「〇」「△」の端末
赤ロム:ネットワーク利用制限が「×」の端末
※中古スマホ販売サイト「イオシス」では△→×になる確率は0.037%(2016年・2017年集計結果)
Android/iPhoneでのIMEI確認方法
電話アプリで「*#06#」と入力
ネットワーク利用制限確認サイト
ネットワーク利用制限を確認するには下記サイトにアクセスしてください。
中古ソフトバンク端末SIMロック解除要件緩和で中古端末市場の起爆剤になるか
以上、ソフトバンクが中古端末のSIMロック解除を可能としたことについてお伝えしてきました。
これにより、今まで「文鎮化」していた2015年以降発売のソフトバンクから販売されたSIMロック解除をしていない中古iPhoneの使用が可能となります。
文鎮化が解除されることで、3大キャリアのみならず格安スマホでの使用が可能になります。
最近では新規端末の2万円以上の値下げが総務省により禁止となったため、MNP(番号そのまま乗り換え)での通信会社乗り換えでもあまりお得に契約できなくなりました。
これが、中古端末を入手し、SIMカード単体で格安メーカーへ乗り換えれば大幅な節約効果が期待できます。
また、DSDV(異なるSIMカードを2枚入れて通信する)対応機種であれば更なる節約効果も期待できます。
最近では乗り換え手数料撤廃や番号そのまま乗り換える制度(MNP)の手続き簡略化も議論されてきているため、この辺りはもう少し簡単になることでしょう。
当サイトでは通信費節約のための乗り換え方法も案内しているため、ぜひご覧ください。
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