楽天モバイルMNOのSIMカードが到着!早速設定…「あれ、繋がらない」APN設定が必要?
管理人コラムです。
回線系の専門家としてはやはり第4のキャリアとして参入を果たした「楽天モバイルMNO」は知っておくべきことだと考えました(いやただのミーハーではありません)。
4月7日夜に発送状況が確認でき、晴れて4月8日にSIMカードの受け取りを果たしました。
早速、対応端末の「SH-12M」に挿入…マニュアルに沿って設定をしますが…
繋がりません。
こんなユーザーも多いのでは…?
他社MVNOと同様にAPN設定が必要な端末もあるようです。
【公式】楽天モバイル
楽天モバイルMNOSIMが繋がらない!
ということで早速開封しました。
Rakuten!ピンク色のSIMとはまたド派手です。
とりあえず、マニュアルを参考に設定します。
SH-12MにSIMカードを挿入
楽天モバイルの現在の公式対応端末は、公式サイトで発表されている11機種のみです。
その中でも「おサイフケータイ機能」が搭載されているのは
- OPPO Reno A
- AQUOS sense3 Lite(SH-M12)
- AQUOS sense3 plus(SH-M11)
の3機種のみ。
OPPO Reno Aについては上記でのセールは行っていませんね。
これが良くて購入したSH-12M…早速SIMカードを挿入してみます。
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再起動して楽天Linkアプリを設定…電話はできるけどネットが繋がらない
Google Play Storeからサクッと楽天Linkアプリをインストールして起動しました。
電話番号の確認のためのSMSが送信され、受信すると自動的にコードが入力されて使用可能になりました。
しかし…インターネットが繋がりません。
よく見ると電波アイコンのわきに見慣れた「4Gマーク」がありません。
恐らくこれが原因でしょう…。
APN設定をすると…無事に使えるようになる
APNとは「アクセスポイントネーム」の略称で、挿入したSIMカードで通信できるようにスマートフォン側で行う通信設定です。
基本的に国産のSIMフリースマートフォンにはあらかじめ格安SIMや大手キャリアのAPN設定が入っており、SIMカードを自動認識して通信プロファイルを設定してくれます。
しかし、XiaomiやHUAWEI、OPPO、ASUSといった大陸産のスマートフォンは自分で設定が必要です。
試しに楽天MNOのAPN設定を行ってみました。
楽天MNOのAPNはシンプルに
APN:rakuten.jp
と入力するだけでOKです。
(APN設定は「設定」→「モバイルネットワーク設定」→「SIM」→「アクセスポイント名」と階層を潜っていくとあります)
ここで、右上の三点マークをタップして保存を選択します。
このように無事に繋がりました。
回線速度は…
合わせてインストールしたmy楽天アプリには、残りデータ容量表示以外にも通信速度を計測するアプリも内包しています。
これで計測すると…
下り72.0Mbpsはかなり速い方ですね。
残念ながらパートナーエリア…
楽天モバイルでは、自社回線エリアのみ「データ無制限」ですが、全国の一部地域しか自社回線を使えるエリアがありません。
残念ながら当方の住む地域はまだ「パートナーエリア」でした。
調子に乗って速度測定を繰り返していたらあっという間に…
600MB 使いました。
他の計測アプリでも同様に計測しましたが、パートナー回線(au回線)接続時も、接続先は「rakuten」としか表示されず、自分がいまどの回線で通信しているのかについては分かりませんでした。
このままでは一瞬で2GB使い切ります…。
ただし、4月22日~
- パートナーエリアパケット上限が2GB→5GBへ増量
- 制限後の速度が128kbps→1Mbpsに改善
となりました。
パケットを使い切ったとしても現状の楽天MVNOよりも低価格で割とストレスなく通信できるようになるとのことです。
低速時の速度高速化でますますユーザーの乗り換えが増えそう
以上、取り急ぎの楽天MNOのレビューでした。
以前の記事でも書きましたが、現状楽天は1.7GHz帯のみしか持っておらず、遮蔽物に弱いのが弱点です。
ビルの中や地下鉄等では繋がりにくいため、プラチナバンドを持つau回線での通信が主になります。
そうなるとデータ無制限の恩恵は、空の下でしか受けられない…というのはオーバーですが、遮るものが少ない場所でしか受けられない可能性があります。
「結局au回線で、パケット使い切ったら超低速で使いにくい」
「それならうまみはないや」
というユーザーが大半だったことでしょう。
それをうけて4月22日から
- パートナーエリアパケット上限が2GB→5GBへ増量
- 制限後の速度が128kbps→1Mbpsに改善
となることで、最低限楽天MVNOユーザーがMNO回線に切り替えてもストレスがないような対策を取ってきました。
これであれば既存の楽天MVNOユーザーの回線移行が進みそうです。
2020年11月14日追記
総務省のアクションプラン発表を受けて、キャリアがサブブランドでの安価なプランをリリースすることとなり、楽天モバイルの優位性も危うくなっています。
auローミングについても自社エリアが70%を超えると順次終了となる見込みに加えて、プラチナバンドを持たないため多くのユーザーが今後圏外となる可能性があります。
【公式】楽天モバイル