NTTドコモは2020年8月19日から、自社で販売している端末の「SIMロック解除」についての要件を変更し、今後は条件を満たせば「自動で」解除されるようになりました。
SIMロック解除を巡っては、2019年11月に改訂された総務省のガイドラインによって携帯キャリアのユーザー囲い込みを防止するために即時解除が義務付けられています。
各キャリアのSIMロック解除状況まとめ
https://greenwaves.jp/simlock-chuuko/目次(見たい項目をタップ)
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自動でSIMロックが解除されるための条件
NTTドコモ公式サイト上では、下記条件を満たすことで、販売した端末をあらかじめ「SIMロック解除」した状態でユーザーに渡すとしています。
下記条件を満たした場合、従来では手続きが必要だった「SIMロック解除」の手続きは不要になります。
<ドコモ回線契約ユーザーの場合>
- 当該回線において、過去SIMロック解除を行っており、その受付から100日経過した場合
- 当該機種を一括払いでご購入された場合
- 当該回線または一括請求の代表回線において、ドコモの携帯電話のお支払い方法を「クレジットカード」に設定いただいた場合
<ドコモ回線非契約ユーザーの場合>
- 当該機種を一括払いでご購入された場合
- 「スマホおかえしプログラム」を適用し、当該機種の分割支払金のお支払い方法を「dカード」または「dカード GOLD」に設定いただいた場合
SIMロック自動解除は一括購入以外でも可能に
以前のSIMロック解除要件としては、端末の一括購入以外の場合は難しいケースもありました。
しかし、今回のケースからは「クレジットカードで支払っている場合」という文言が付け加えられたため、端末を分割購入した場合でも自動でSIMロックが解除されるということになりそうです。
ドコモ回線非契約者でもSIMロック解除可能
また、ドコモでは回線契約を行わずに「端末のみ」を購入することが可能です。
その場合でも
- 一括で支払った場合
- スマホおかえしプログラムを適用且つ支払方法をdカードに指定
のいずれの場合でも自動でSIMロック解除が出来るようになりました。
端末を36分割で購入し、スマホを返却すると最大で残りの12回の支払が免除されるという仕組みです。
なお、dポイントクラブへの加入が必須となります。
対象機種については公式サイト上で確認できます。
購入後は端末によっては解除操作が必要
「SIMロック解除」の自動化については、以前は申請が必要だった「SIMロック解除申請」が不要になるケースが出来たというだけで、SIMロックが解除された端末の操作は自身で行う必要があるとのことです。
Android端末の場合
android端末の場合は「SIMロック解除コード」の入力をご自身で行う必要があります。
端末購入時の控え書類(オンラインショップの場合は購入履歴となります)に記載されている「SIMロック解除コード」を端末に入力するとSIMロックが解除となります。
ただし、ドコモ以外の回線のSIMカードを挿入しないと解除コードの入力画面が出ませんので注意が必要です。

そのようなケースも当然考えられますので、その際はお近くのドコモショップに相談しましょう。
iPhone/iPadの場合
iPhone/iPadの場合は端末のアクティベーションを行うことでSIMロックが解除されるとのことです。
特に番号等を入力する必要はありません。
ただし、アクティベーションには通信環境が必須となるため、あらかじめ無線LANが使用できる環境での操作が必要になります。
これで格安スマホへの乗り換え促進となるか…?
以上、ドコモのSIMロック解除手続きが自動化されて不要になるという話題について解説しました。
管理人の所感としては「SIMロックって何?」という方がまだまだ多い印象です。
SIMロックというのは、ドコモ・au・ソフトバンクで購入した端末を他の大手携帯電話会社の通信回線では使えなくする足かせのようなものです。
https://greenwaves.jp/simunlock/管理人が考えるに、本来のスマートフォンの契約のあるべき姿というのは、ドコモなどの通信事業者は通信に使用するチップ=SIMカードの販売契約をすべきで、端末をセットで売った場合でも端末と回線は紐づけすべきではないと考えています。
古くから日本では、大手キャリアが端末開発に資金を出していた背景もあり、自社のみで通信できるようSIMロックをして販売するのが普通でした。
しかし、現在ではMVNOと呼ばれる「大手キャリアの通信網を借りた格安スマホ」が登場し、違約金上限も1000円に引き下げ(大手キャリアと一部MVNOのみ)られたことから、ユーザーにとって都合の良い=安い携帯電話会社への乗り換えが容易となる…はずでした。
乗り換えを阻むSIMロック以外のキャリアの足かせ
MMD研究所の調査によると2020年3月時点での格安スマホの利用率は20.3%(名目上サブブランドであるワイモバイルを含む)となっており、2019年3月の調査(17.5%)に比べると2.8ポイントしか増加していません。
現在でも約8割近いユーザーが大手キャリアを使用していることになります。
当サイトでは通信費削減のために格安スマホへの乗り換えコンテンツを用意してきましたが…やはり乗り換えを行ったユーザーはある程度格安SIMに興味のある「スマホリテラシー」の高い方のみという印象です。
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乗り換えを阻むのは手順の煩雑さとすべきことが多いという点です。
下記に列挙します。
- キャリアメール依存度が高くフリーメールへの変更が面倒
- キャリア解約後にキャリアメール自体が使えなくなる
- MNP(番号そのまま乗り換え)の手続きの理解が不十分
- 端末を新規購入した際のデータ引き継ぎに自信がない
- LINEをちゃんと引き継げるか心配
- ゲームアプリのデータって消えるの?
- 撮りためた写真や動画が消えるのが怖い
通信費の節約をしたい方は知識が必要
残念ながらキャリアメールから格安スマホへの乗り換えで手伝ってくれる人はいません。
サブブランドなどの店頭で手続きが可能、店員さんが手伝ってくれるケースもありますが、残念ながらパケット上限が10GB程度となっており、キャリアのパケット上限に比べると少なく感じるかたも多いでしょう。
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