ソフトバンク、2021年春以降にMNP転出料を無料化、24時間オンライン受付開始へ
2020年10月28日、ソフトバンク株式会社はプレスリリースにてワイモバイルの新料金プランの導入と共に来春以降のMNP転出料の無償化と24時間オンライン受付を開始することを発表しました。
MNP転出手数料を、来春をめどに完全撤廃
総務省の有識者会議で無料化の方向性が示されたウェブ窓口(My SoftBank、My Y!mobile)だけでなく、店頭(ソフトバンクショップ/ワイモバイルショップなど)やコールセンターを含む全ての受け付け窓口におけるMNP転出手数料を、来春をめどに完全に撤廃します。さらに、これまで午前9時から午後8時までしか受け付けていなかったMy SoftBankとMy Y!mobileでのMNPを、24時間対応にします。これによりお客さまは携帯電話事業者を自由に選択して、スムーズに乗り換えることができるようになります。
ソフトバンク、MNP手数料無料と24時間オンライン受付を開始へ
プレスリリースによると、ソフトバンクは2021年春を目途にウェブ窓口だけでなく、店頭でのMNP転出料についても完全撤廃する方針を発表しました。
総務省のアクションプランでは、3つの柱政策のうち、3番目に盛り込まれている事業者間の乗り換え円滑化―番号持ち運び制度(MNP)の利用環境の整備項目にて以下の4項目を掲げています。
- 番号そのまま乗り換え(MNP)時のポイント付与などによる引き留めの禁止
- オンライン受付の24時間化
- WEB窓口でのMNP転出手数料の原則無料化
- MNPのワンストップ化が実施できるように整備
ソフトバンクでは、総務省が要請している「WEB窓口でのMNP転出料の無料化」要請にこたえるだけでなく、店頭手続きにおけるMNP転出料の無料化を打ち出しました。
また、現行ではWEB窓口のMNP転出手続きは午前9時~午後8時までとなってます。
このようにユーザーが最も手続きがしやすい午後8時以降となると上記画面が表示されます。
揺れる通信事業者…サブブランド台頭で窮地に立たされる独立系MVNO
恐らくこの流れは大手キャリアで追って進んでいくこととみられます。
総務省のアクションプランや菅政権の掲げる「携帯電話料金の値下げ要請」の圧力により、ソフトバンク、KDDI各社は自社が運営するサブブランドで20GB/5,000円以下の新料金プランのリリースを打ち出しました。
この新プランが発表される以前は、イオンモバイルなどの一部MVNOで提供されていた20GBプランに魅力がありましたが、今回のサブブランドの新プラン発表でそれらに旨味がなくなります。
回線品質も良く、値段も安い、加えてパケット上限超過後の制限速度も動画を見るにストレスが少ない1Mbpsとなればサブブランドが選択されるでしょう。
今後、MVNOに旨味があるとすれば
- 低パケットで維持費が安い
- 速度は制限されるが5G接続が安価に行える
- eSIMの発行が用意で乗り換えが簡便
- 低価格で速度制限もあるがキャリアやサブブランドより大容量プランがある
などのメリットを創出するほか生き残りの道は残されていないのかもしれません。
現状でそれら先のことを見越して動いているのがIIJmioでしょう。
KDDI回線を使用し音声通話付きSIMが月額1180円から維持できるIIJmioの「従量制プラン」、eSIMの利用が2020年10月末時点で唯一可能となっています。
また、レンタルWiFiルーターとの組み合わせではサブブランドより安価に大容量通信が行えます。
\たった30秒で無料診断/
あなたにぴったりのスマホプランは?
今回の総務省のアクションプランを受けて、キャリアやサブブランドだけでなく、MVNOがどういった生き残り戦略を打ち出してくるかにも注目していきたいと思います。
携帯&スマホ乗り換え手順を解説|格安スマホに番号そのまま(MNP)で通信費を節約