2020年8月24日追記
どんなときもwifiがパケット無制限サービスの完全終了を発表しました。
サービス終了と受けて、契約者には順次「代替プラン」の案内をメールや電話で行うとされています。
また、代替プランに納得できなかった場合、違約金免除での解約が可能となります。
その場合、9月10月分の請求が発生するため、早急に解約したい方はお客様ページから違約金免除での解約手続きが可能です。
https://greenwaves.jp/donna-migration/
2020年7月18日追記
株式会社グッドラックが運営する「どんなときもwifi」に対する行政指導について、グッドラックから再発防止措置策の報告がありました。
https://greenwaves.jp/goodluck-gyouseishidou-houkoku/
2020年6月19日付けで総務省より「どんなときもwifi」を運営する株式会社グッドラック(福井県)に行政指導を行うことが決定したと発表されました。
参考:MVNOサービス「どんなときもWiFi」の利用者へのサービス提供に係る株式会社グッド・ラックに対する指導等(総務省)
2020年3月に起きた通信障害に対するユーザー対応において、不適切な行為が行われたことに対して電気通信事業法違反が認められ、これに対する同社への指導が行われることとなりました。
本コンテンツは総務省発表の見解に基づき、これまでのどんなときもwifiや再販型ソフトバンクSIMに関する動きを踏まえた上で、私見を交えて解説していきます。
https://greenwaves.jp/dataunlimit-shidou/
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株式会社グッドラック「どんなときもwifi」に対する総務省の認識
画像引用:MVNOサービス「どんなときもWiFi」の利用者へのサービス提供に係る株式会社グッド・ラックに対する指導等(総務省)
上記コンテンツ内「1.事案の概要」と株式会社グッドラックから発表されたニュースリリースを元に要旨をまとめます。
参考:https://good-luck-corporation.co.jp/pdf/20200619.pdf
- 通信速度の低下によって利用者から多数の苦情相談が寄せられた
- 株式会社グッドラックにおいてはクラウドSIMの仕組みや潜在的な事業リスクを正しく認識していなかった
- またSIMカードを提供する販売業者(キャリアや兼松コミュニケーションズ)との連携などの必要な体制を十分に確保しないうえで利用者へサービス提供をしていた
- その結果、通信障害に陥るリスクを予見・予防できなかった結果、多数の利用者の不利益を被った
上記要旨は、総務省には明記されていない「クラウドSIM」や「SIMカード」といった文言を追記しています。
分かる人にしかわからないようにぼやかしてあるため、簡単にまとめます。
日本国内におけるクラウドSIMの仕組みは、SIMプールという機器に物理SIMカードを複数枚挿入し、そこにアクセスしたユーザーが同SIMカードを使って通信するというシステムとなっています。
当然、物理SIMカードには容量上限が存在するため、複数枚のSIMカードを「データシェア」する形のパケット有限サービスとなっています。
挿入されているSIMカードについては、その多くが「再販型ソフトバンクSIM」と呼ばれる、ソフトバンクが一次販売代理店(ここでは兼松コミュニケーションズ)に卸したSIMカードを二次販売店(ここでは株式会社グッドラック)が仕入れたものを使用しています。
また、トリプルキャリア対応というものの、多くはソフトバンク回線に繋がることから、実質的にはソフトバンク回線に依存したサービスとなっています。
新型コロナウィルスの影響で国内全体のデータトラフィックが急増したタイミングで、公式にはパケット無制限のサービスを容認していないソフトバンク側から間接的に同社への販売を抑制、もしくはソフトバンクと一次販売代理店との取引が出来なくなったことでSIMカードの供給を停止し、回線増強が十分に行えず、通信障害に陥ったと考えられます。
以上が上記内容の詳細です。
株式会社グッドラック「どんなときもwifi」が違反した内容について
株式会社グッドラックに対しては、電気通信事業法に照らし合わせて下記の点が「違反している」として指摘されました。
パケット無制限に対する指摘
グッド・ラックは、ウェブサイト上や約款・重要事項説明書において、極めて例外的な場合にのみ帯域制御を行う旨の留保を行いつつ、原則的には、データ容量について、「無制限」をうたっていました。このように、グッド・ラックは本件サービスについて、月当たり利用可能なデータ容量に原則として制限がなく、大容量通信を行っても、通常の場合は通信速度に制限が発生しないものとして利用者を誘引し、契約の締結に至っていたにもかかわらず、令和2年3月下旬には、相当数の利用者の通信速度を著しく制限していた事実が判明しました。
上述のように、ウェブサイト上や約款・重要事項説明書で帯域制御を行う場合があることを説明していたとしても、グッド・ラックが行った通信制限の規模は、「無制限」との文言と著しく乖離しており、利用者の誘引に際して実際の品質より著しく高い品質をうたっていたものと認められます。
このように、利用者を不当に誘引し、契約に至らしめたグッド・ラックの行為は、法第1条の「利用者利益の保護」の趣旨に反するものと考えられます。引用:総務省資料
上記文言は要するに「パケット無制限を謳っているのに実はパケット無制限ではなかった」ということです。
これはどんなときもwifiだけではなく、多くのクラウドSIMWiFiルーターサービスに共通している点です。
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確かに重要事項説明書を読むと、どんなときもwifiをはじめ他のWiFiルーターサービスにおいては、ネットワークを占有する大容量通信を行った場合に速度制限がかかる旨は例外なく明記されています。
これに同意してサービス利用を行っているため、本来であればユーザーとしては帯域制限を設けられても何も言えない「不利な契約」となっています。
https://greenwaves.jp/unlimited-limit/
しかし、この重要事項説明書に同意した事実を踏まえても
通信制限の規模は、「無制限」との文言と著しく乖離しており、利用者の誘引に際して実際の品質より著しく高い品質をうたっていたものと認められます。
と明言されました。
確かに制限後速度は「384kbps程度」とされていましたが、ほぼ「0」となっていたユーザーが大半でした。
この事実を重く見ての電気通信事業法第1条の「利用者利益の保護」の趣旨に反するものと認定したのでしょう。
月間25GB制限への強制移行について回答しなかったことへの指摘
通信容量の総量がひっ迫している状況の解消を目的に、グッド・ラックは一定の基準を超えたデータ利用実績のある利用者に対し、月間25GBを通信容量の上限とする通信制限を実施しましたが、この際、当該制限の対象となる者の具体的な基準を利用者に示さず、問合せがあっても一律に回答しないという対応をしていました。
これは、利用者が本件サービスの利用を継続するか解約するかを判断する「動機」になり得る情報(通信制限の対象者の基準)を適切に提供しなかったものと認められることから、「利用者の判断に影響を及ぼすこととなる重要な事項」についての事実の不告知に該当し、法第27条の2第1号(事実不告知の禁止)の規定への違反が認められます。また、このような対応は、寄せられた苦情等について適切に対応しなかったものとして、法第27条(苦情等の処理義務)の規定への違反も認められます。
引用:総務省資料
株式会社グッドラックは、回線状況のひっ迫を解消するために、回線休止の選択を迫りました。
また一方では、同社が定めたパケット使用量を超過したユーザーを強制的に月間25GB制限にするという措置を取りました。
https://greenwaves.jp/donna-415-kaiyaku/
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これについて、「どのくらい使用すると月間25GB制限組へ強制移行するのか」という質問に一律に回答しないという対応を取っていたという点について、電気通信事業法第27条の2第1号(事実不告知の禁止)/法第27条(苦情等の処理義務)の2点について違反があったと認められました。
月間25GB制限組へ強制移行されると、次回更新まで利用料がかからない、もしくは違約金免除での解約が可能となっていたため、通信障害を被ってなお違約金免除が実現できないことを不満に思ったユーザーが問い合わせを行ったことと思われます。
https://greenwaves.jp/donna-kaiyaku-taiken/
実際に当サイトにも多くの相談が寄せられました。
その方たちの情報によると、「1日に20~40GB程度」使うと月間25GB制限組へ移行されるというような状況でした。
クラウドSIMの仕組みの認識不足並びにサービス提供に対する指摘
上述のとおり、グッド・ラックが本件サービスについて必要な情報等を認識せず、また、必要な態勢の構築を行わずにサービス提供を行ったことなども含む本件事案に関する対応全般によって、非常に多くの利用者の利益が損なわれ、社会的にも極めて大きな影響を及ぼしました。このことに鑑みると、当該事実に関しても、グッド・ラックの行為は、法第1条の「利用者利益の保護」の趣旨に反するものと考えられます。
引用:総務省資料
これについては
- クラウドSIMはデータシェアサービスであり、ソフトバンクSIMカードの供給が滞ればサービス提供が困難になるということについて十分に認識していなかったこと
- 通信障害が生じた際に必要なユーザーに対する措置を十分に考えずにサービス提供を続け、新規ユーザーを募り続けたこと
に対して、電気通信事業第1条の「利用者利益の保護」の趣旨に反すると認定されました。
株式会社グッドラックに対する行政指導の内容
株式会社グッドラックに対する行政指導の内容については下記の3点です。
・ 利用者利益の保護のための措置の速やかな実施
電気通信事業者として、本件サービスに係る事業リスクに対する正しい認識の下、問題発生の根本原因の解明、問題の解決及び利用者への適切な情報提供等、利用者利益の保護のための適切な措置を速やかに講ずること。
また、電気通信サービスに関して利用者を誘引するに当たっては、その提供条件等について、実際より高い品質をうたう等、不当なものとならないよう留意すること。・ 法第27条及び第27条の2第1号の規定の遵守徹底
法第27条に規定する苦情等処理義務の遵守が徹底されるための態勢を整備し、法第 27条の2に規定する事実不告知の状態を解消すること。・ 再発防止措置の実施及び実施状況の報告
グッド・ラックが提供する電気通信サービスにおいて、今後このような不適切な事案が生じることがないよう、上記の指導を踏まえ、再発防止措置を速やかに講じ、当該再発防止措置の内容については、令和2年7月16日までに、総務省へ文書で報告すること。引用:総務省資料
利用者利益の保護のための措置の速やかな実施
総務省は、今回の案件を受け、同社に対し
- 今回の通信障害が発生した根本的な原因の解明
- 通信障害の問題の解決
をするとともに、利用者への情報提供などの「利用者の利益保護のための適切な処置」を講ずることを求めました。
この総務省の指導によって、株式会社グッドラックはクラウドSIMWiFiルーターの全容を明るみにする必要があります。
また、その情報は漏れなく利用者に通達されることとなりました。
また、「利用者保護のための適切な処置」に関しては恐らく利用できなかった期間の返金やそれに対する補償が含まれると思われますが、これについてはすでに実施しています。
現在の補償措置が十分でない場合には、追加で何かしらの措置が取られる可能性があります。
法第27条及び第27条の2第1号の規定の遵守徹底
これについては、クレーム対応をしっかり行い、ユーザーに対して真実を話すことを義務付ける文言となっています。
一時期はメールも返信が来ない、サポートセンターの電話は繋がらない、電話に出たと思ったら外注の人材で全く話にならなかった等の話がユーザーの多くから聞かれていました。
再発防止措置の実施及び実施状況の報告
これまで記述してきたことすべてを受けて、再発防止策を7月16日までに総務省へ文書で提出する必要があります。
他のクラウドSIM・再販型ソフトバンクSIMを利用したサービスへの影響
また、株式会社グッドラックへの行政指導の内容の最後に「他の電気通信事業者等への注意喚起等」という内容が記載されています。
特に「パケット無制限」という表現に対しては
特に、一定期間内の通信容量について「無制限」をうたう場合などにおいては、そのような表現が利用者に誤解を与える表現となっていないか、十分に注意し、適切な対応を行う必要があると考えられます。
と強い言葉で記されています。
また、卸元電気通信事業者等(一次販売代理店)とサービス提供主体(二次販売店)についても言及されており
電気通信事業者として利用者にサービス提供を行う上では、関係事業者との間で適切な連携の下、リスク管理を適切に行い、利用者の利益を損なわないよう努めることは当然の責務であるということに留意いただく必要があります。
と記載されています。
今回初めて一次販売代理店の名称が「兼松コミュニケーションズ」ということが公式に明らかになりました。
当サイトではクラウドSIMWiFiルーターサービスを販売する関係各社に取材を行ってまいりましたが、一次販売代理店については一切口外していただけませんでした。
恐らくは関係各社への影響を考慮してのことだとは思いますが、総務省からの指導が入ったことで言わざるを得なくなった形でしょう。
兼松コミュニケーションズとは
兼松コミュニケーションズは、ドコモ等の販売代理店を手掛ける大企業です。
主にモバイル事業を中心に全国展開しています。
最近ではドコモの販売代理店として、違法な端末代金の値引きを行ったとして行政指導を受けています。
参考:不適切な端末代金の値引きの適正化に関する株式会社NTTドコモ及び同社の販売代理店70社への指導
また、2020年1月に発生した同社が販売代理店を務めるドコモショップでの不適切メモ問題がまだ記憶に新しいことでしょう。
参考:弊社店舗での不適切なお客様対応に関するお詫びとご報告兼松コミュニケーションズ株式会社
参考:ドコモ代理店の「クソ野郎」問題 事件発生から謝罪まで4日間かかった理由を運営会社に聞く
今回、株式会社グッドラックが兼松コミュニケーションズの名前を発表したことで、一連のSIMカード供給問題についてもソフトバンクとの関係性を含めて、今後調査が進められて公表されていくでしょう。
原因は兼松コミュニケーションズ?ソフトバンク?グッドラック?
今回の通信障害の原因は、SIMカードの供給が停止したことが根幹にあると考えられます。
それであれば、サービスが提供できなくなった原因は一次販売代理店、加えてはソフトバンクにもあるような印象を抱いてしまいます。
一体、今回の騒動の発端はソフトバンクなのか、兼松コミュニケーションズなのか、グッドラックなのか…今後の調査で明るみになっていくことでしょう。
ソフトバンク側としては、パケット無制限を謳っている事業者に対して適宜是正を行っていくと発言していることから、兼松コミュニケーションズを通してグッドラック側へのSIMカード供給を停止したと考えるのが妥当だとは思います。
しかし、それであればソフトバンク側や兼松コミュニケーションズ側からの発表があってもいいはずですので…。
管理人としては、兼松コミュニケーションズが現在もソフトバンクとの取引を行っているのかなど、ソフトバンクとの関係性についても考えていく必要があると考えています。
ソフトバンクとの取引が行えなくなったとすれば、取引店に対してもSIMカードを販売することが出来なくなります。
仮にそうであった場合、兼松コミュニケーションズとソフトバンクとの間に何かしらのトラブルがあった可能性も否めません。
一次販売代理店「兼松コミュニケーションズ」の不明点
同時期に通信障害に陥った「限界突破wifi」についても、兼松コミュニケーションズからSIMカードを仕入れていた可能性もあります。
これ以外にも恐らく兼松コミュニケーションズからSIMカードを仕入れていた各社もいたことと思いますが、実際3月末にSIMカードの供給が停止したことで通信障害に陥ったのは、どんなときもwifiと限界突破wifiのみとなっています。
その2社に限ってはユーザー数が多く、SIMプール上に挿していた物理SIMの容量が十分でなかったため通信障害に陥った可能性が高いでしょう。
それ以外のクラウドSIMWiFiルーターに関しても4月23日ころからギガゴリWiFiワールドプラン(GMOインターネット株式会社)、hi-ho GoGo Wi-Fi(株式会社ハイホー)をはじめ、めっちゃwifi/THE WiFi(スマートモバイルコミュニケーションズ株式会社)、よくばりWiFi(株式会社エクスゲート)、ZEUS WiFi(株式会社Human Investment)のサービスで通信しにくい状況や低速化の報告が相次ぎました。
https://greenwaves.jp/cloudsim-attention/
ソフトバンクとしては、パケット無制限を謳っている事業者に対して是正を行うとしているのであれば、3月のタイミングですべての事業者に対してのSIMカード供給を止めることが出来たでしょう。
しかし、どんなときもwifi、限界突破wifi以外のサービスは新規受付を行い、4月下旬まで通常サービスを提供できていたことから、兼松コミュニケーションズからSIMカードを仕入れていた二次販売店のみ、SIMカード供給が停止したとも考えられます。
そうなってくると、ソフトバンク側の問題ではなく、兼松コミュニケーションズとソフトバンクの間で何かしらのトラブルがあった結果、SIMカードを販売できなくなったという可能性の方が高いのではないでしょうか。
「パケット無制限」はなくなり、月間100GB程度になる
クラウドSIMWiFiルーターサービスの「パケット無制限」記載に関しては、管理人としても以前から疑問に思っていました。
これに関しては、消費者庁の方へ問い合わせを行いましたが今に至るまで返答はありません。
しかし、総務省からの上記文言を受けて、現在パケット無制限を謳っているサービスに関しては、パケット上限の明記を義務付けられたと受け取っても差支えはないでしょう。
パケット無制限と表記しているのに「パケット上限がある」と考える消費者はまず、いないということからも、今後は一律でパケット上限の明記が進んでいくと考えられます。
現在、クラウドSIMWiFiルーターの多くがパケット無制限と記載しているところが多いですが、それだけでなく楽天モバイルMNOの自社回線やソフトバンクエアーに関しても同様に記載されています。
楽天モバイルMNOに関しては、自社回線エリア内でのパケット無制限を謳っていますが、実際には10GB/日を超過すると翌日まで3Mbps程度の速度制限がかかると言われています。
また、ソフトバンクエアーに関しても、パケット無制限を謳いながら、混雑時間帯に一方的に速度制限が掛けられることが判明しており、重要事項説明書にも明記されていますが、上記文言に照らし合わせるとパケット無制限とは著しく乖離している可能性があります。
今回の行政指導をきっかけにこれらすべての見せかけのパケット無制限を謳うサービス全体が是正される可能性があります。
https://greenwaves.jp/dataunlimit-shidou/
パケット上限の明記は、どんなときもwifiと同時期に通信障害に陥った「限界突破wifi(エックスモバイル株式会社)」が4月から月間150GBを明記してサービスを再開しています。(現在でも新規受付は停止、サービス自体は継続)
https://greenwaves.jp/xmobile-error/
また、後発サービスでは「まるっとWiFi(株式会社ラストワンマイル)」が月間300GBを明記(※ただし今後容量上限が下がる可能性も記載)、6月18日から新規にクラウドSIMWiFiルーターサービスを開始した「それがだいじWi-Fi(ソリューションネットワーク株式会社)」は月間
150GB100GB保証としています。
https://greenwaves.jp/soregadaiji/
それがだいじWiFiに関しては、タイミング的にも本記事が公開される前日にサービスリリースをしていることを考えると、事前にクラウドSIMWiFiルーターサービスを提供する各社に対して何かしらの通達があった可能性も考えれます。
このように、今後はクラウドSIMWiFiルーターサービスについては月間上限が明記されていくものと思われます。
再販型ソフトバンクSIMカードの卸値については、ソフトバンクから仕入れる価格にそこまで大きな金額の開きがあるとは考えにくいため、同様の料金形態でサービスを提供する場合においては恐らく「月間上限100GB程度」が妥当な上限ラインだと考えられます。
再販型ソフトバンクSIMの「供給停止」と「値上げ」は恐らくは別
管理人も一時期混同していましたが、今回の件を受けて、ソフトバンクSIMの供給停止と卸値価格の値上げに関しては別問題という認識です。
ソフトバンク広報はITMedia様の取材に対して
「ソフトバンクとして再販事業者向けに容量無制限での卸売は行っていない」
「再販事業者が、無制限などのソフトバンクが承認できないサービス提供を行っていることを知得した場合、都度是正を依頼している」
引用:ITMedia
としていることから、パケット無制限の表記でサービス提供を行っていたサービス提供元に対して、卸業者を通じて供給停止を行っていたものとみられます。
これを受けて、どんなときもwifiや限界突破wifiだけでなく、フジワイファイ(株式会社レグルス)が提供する「快適!クラウドプラン」も5月中旬に廃止が決定しています。
また、クラウドSIMWiFiルーターサービスではありませんが、再販型ソフトバンクSIMでパケット無制限を謳っていた「神SIM(TSUKUMI JAPAN株式会社)」もサービス提供事態を終了しています。
一方で、再販型ソフトバンクSIMのレンタルを行う各社においても、サービス提供価格の変更や容量上限の変更が相次いでいます。
これは上記とはまた別に「卸値もしくは一括仕入れロット数の変更」によるものと考えられます。
これを受けてか、フジワイファイでは6月17日付けのコンテンツで既存プランの料金の値上げと新料金プランの拡充を発表しています。
やはり、再販型ソフトバンクSIM自体は供給されてはいるものの、その価格が高騰、加えてパケット上限が少なくなってきていることから、各社相次いでサービス内容の変更を余儀なくされていることと思われます。
(これについては下記コンテンツで紹介しています。)
https://greenwaves.jp/donna-henkin-start/
再販型ソフトバンクSIMの上限変更・値上げの背景は
これはあくまでも管理人の私感でしかありませんが、この値上げの背景には単純に再販型ソフトバンクSIMのデータ単価があまりにも安すぎたことが考えられます。
そして、このままのペースでいくとソフトバンク回線自体がひっ迫する恐れがあるため、値上げに踏み切っているのではないでしょうか。
昨今では新型コロナウィルスの影響で在宅勤務が定着しつつあり、固定回線よりも安価で且つ工事不要で利用できるモバイルWIFIルーター需要が高まってきています。
また、登校自粛や休校措置などで、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」が前倒しとなり、ICTを活用した学校教育が進んできています。
https://greenwaves.jp/telework/
https://greenwaves.jp/online-jugyou/
国としても、二次補正予算でインターネット環境が整備できない家庭に対してのWiFiルーターの整備を自治体の予算として計上していることから、益々WiFiルーター需要が高まることが考えられます。
そうなってくると、やはりデータ単価が安いソフトバンク回線を使用したWiFiルーターサービスを選ぶでしょう。
総務省としては、やはりキャリアの回線がひっ迫するという状況については好ましく思わないでしょう。
この辺りについては、まだ公にはなっていないことが多くありそうです。
テレワークやオンライン授業については、パケット無制限を謳う一方で、帯域制限があるソフトバンクエアーより、日中の時間帯だけであれば速度制限のないWiMAXの方が使いやすいでしょう。
https://greenwaves.jp/wimax-speedlimit/
(パケット無制限を謳う一方で、帯域制限があるソフトバンクエアー…これはいままで書いてきたクラウドSIMWiFiルーターサービスの何も違わないように思いますが…)
まとめ
株式会社グッドラックへの行政指導を受けて、ようやくクラウドSIMWiFiルーターサービスの全容が明るみになり、サービスの健全化が進んでいく兆しが見え始めました。
管理人としては、長らくこの問題について追ってきたため、ようやく光が見えてきた印象を抱いています。
モバイルWIFIルーターは、今後5Gサービスの拡大を受けて益々需要が高まってくるでしょう。
しかし、パケット無制限への道のりはまだまだ遠いのも現実です。
現時点でモバイルWIFIルーターでパケット無制限を実現できているのは、ドコモの5Gギガホプランで使用する5GWiFiルーターだけでしょう。
在宅勤務やオンライン授業が自宅で行われるのであれば、これを機に固定回線の契約も検討してみても良いのかもしれませんね。
当サイトでは引き続きパケット無制限を謳うサービスについて各社取材依頼を行っていきます。
https://greenwaves.jp/shibarinashi-ranking/
https://greenwaves.jp/dataunlimit-shidou/
https://greenwaves.jp/shibarinashi-ranking/
https://greenwaves.jp/eo-hikari/
https://greenwaves.jp/hikari-knowledge/
https://greenwaves.jp/donna-25gb-ikoujiki/
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